みろくの森 Cコース
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■森を逍遥 Cコース■
西高森山は、みろくの森の小さなピークです。
築水池の北側、弥勒山の西側に大きく広がる まさに森の中のコース。
築水池の東側に車を停めて、丘を駆け上がると林道にでます。
道幅は広く、車が通る事もないので、歌でもうたいながらゆっくり悠々と歩くことができる。
夏は鬱蒼した道、日陰がありません。生命力を感じたいならこの季節。
考え事をしたいなら…秋から冬がおすすめ。
秋は大振りのススキが、夏は夏草が威勢よく延びていました。
特に夏は草が伸び放題で、草刈りなど整備が追い付いていない感じ。
通り雨になれば、水たまりと濡れ草で足元がたいへんわるくなります。
西高森山への入口の標識が現れます。
ここから200mで、西高森山となります。
高圧線の鉄塔が近くにあり、いまいち風情がありません。
ここからが山道となります。
冬ならば、枯葉をさくさくと小気味よく踏みしめながらの道です。
ほどなく山頂です。
標高は215m、林道を歩いてくるので、あまり標高差は感じない。
休憩所は整備されており、ほかの休憩所同様に立派です。
南側が開けており、濃尾平野の展望は良いです。なんだかんだで、それなりに登ってきていることに気が付く。
ほんとうは、北側(つまり山側)が開けてみろくの森全体が見渡せるようになっているといいのですが…
休憩所から眼下には、ニュータウンと里山の風景が広がっています。
私の住むニュータウンは昭和30年代後半に高度成長期に開発されたもので、それなりに年数が経ちます。
今でも田園地帯と道路をはさんで住宅が密集していて、その開発当時の面影を見ることが出来ます。
これ以上開発が進まずに良かった。
こんな身近に里山があって、すぐに歩くことができるなんて幸せな環境にいます。
西側は小牧方面、小牧山と小牧城がよ〜く見えます。
みろく山の山頂からも見ることができますが、こちからの方が近い。
小牧のニュータウンも手に取るようです。
ここも、里山や丘陵地帯を開発されて出来ました。
真南はどば〜と展望が広がります。
みろく山からもどば〜と広がりが見えますが、ここからは標高がそこより低いですから、視点が少し変わります。
ここからでさえ起伏を感じないですから、如何に平坦な平野(つまりは沖積平野)であることを改めて実感できるわけです。
実際は西に少し傾き、木曽川などはその影響で西側寄りにながれこんでいます。
この写真も微妙に右に下がっているのは、私の平衡感覚は正しいのか!?
この休憩所からは、森の路となります。
微妙な起伏を繰り返しながら、細い道を行きます。
なかなか素敵な路で、まさに“森の路”にふさわしい。 谷筋に常緑のウラジロなどのシダが繁茂して、いつも良い感じ。
このコースで最も気に入っております。
季節を変えて歩きたい。
落葉樹や常緑樹もほどよく混在しているし、新緑も落葉も楽しめる。
標高差もそうなく、考え事をしながら歩くにには、池コース同様に、本当によいコース。
欧州の3年間はソワーニュの森を歩きましたが、ここはそんな事を思い出させてくれます。
ちょっとした湿原もあります。
築水池周辺には、いくつかの湿原がありますが、ここもその一つ。
この辺りは、古代の東海湖のはしっこだったらしいので、東海層群という固有の植物群があります。
「湿原」でも掲載したシデコブシがその代表。
小さいですが、ほとりに川も流れており、湿原らしい湿原に見えます。
夏はサギソウがゆらゆらと揺れていました。
秋から冬にかけては、ベニマシコも北から南下してくるようです。
雀ぐらいの大きさで、オスはちょっと紅色を帯びています。
でっかい望遠レンズと三脚で構える人たちが教えてくれました。
私の望遠では、ぶれてこんな感じでしか撮れませんが。
留鳥としては、コゲラも見ることができる。
コツコツと枯れ木に穴をあけて、長い舌で虫を捉えるそうだ。
きっと、この森はバードウオッチャーにも人気も森に違いありません。
起伏のない路ですが、変化に富んでいます。
時間があって、ゆっくりと広々としたい時に、大空を眺めたい時に歩くコースです。
ときどき、樹間から弥勒山を覗くことができます。
夕刻に歩くと、みろく山からとはまた違う夕日が見ることができる。
みろく山の山頂からは雄大な景色、この丘コースからは谷間に夕日が沈む。
ちょっと寂しい感じになるが、谷の曲線と樹木の影と夕日のバランスがとてもよく、見惚れる。
みろくの森の本当の良さが分かるのは、こちら側なのかもしれません。
2013年12月30日<記> 2019年1月5日<改>
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