鈴鹿に沈む夕陽
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■鈴鹿に沈む夕陽■
いくつかの山を歩いていますが、山頂から沈む夕日をみる機会はそうありません。
それができるのが、ホームグラウンドの山です! ?愛しの"里山です。
夕飯前に、ひさびさに山頂からの夕日を眺めに歩きました。
時折、見かける紅葉や黄葉はやはり、街で見るよりも 山で見る方が美しいと感じます。
夕陽が沈むのは鈴鹿山地で約1200mあたり、この弥勒山が437mですから、鈴鹿と弥勒山の距離を考慮すると、山頂にはほぼ真横から赤い日があたることになります。
山頂のミツバツツジは、横から夕日が入り、まるで紅葉のライトアップのように美しい〜
コシアブラも葉っぱが薄いので、淡い黄色、レモン色がすけて、とてもよい感じになります。
このウコギ科の樹木は、この山域でよく見かけます。
特に秋は陽にあたると、その美しさは秀逸です。
ウドと同じ仲間ですから、新芽もてんぷらにすればおいしいのでしょうが…(笑)
秋が似合います。
山のモミジの代表格です。
大きく列片が9〜11個もあり、天狗の羽団扇のよう。
全体に丸っぽいので、名月カエデとも、なかなか風流です。
学名の「Acer japonicum」 は、「日本のカエデ」の意味。
比良や鈴鹿でもよく見かける種類で、まさに日本のカエデの代表格でしょう。
一般にモミジというと、神社仏閣などに園芸種とした植えられるイロハモミジは鮮烈な真っ赤となりますが、
この種類は、カエデの中でも最も大きく、美しい紅葉でなく、赤みを帯びた濃〜い黄色になります。
はでな落葉樹はそうたくさん無い、この山域では、この樹があるとそのあたりは華やかになります。
麓から約1時間で、山頂に到着します。標高437m。少し開けた山頂部、弥勒地蔵、そして、南と東側を見渡せるりっぱな展望台があります。
天気が良ければ、北側から東側にかけては、白山、御嶽、中央アルプスと見ることができます。
なんとか、御嶽の山頂部を見ることができました。 山また山の美濃と飛騨が続きます。
西側は、伊吹山、高山植物の宝庫、あの向こうは琵琶湖
南西方向は、広大な濃尾平野が広がり、中心部に名古屋の高層ビル群(標高200m前後)
濃尾平野の西側には、鈴鹿山脈が横たわっています。南北70km、東西10km、地塁山地。
夕陽はいつも・・・ この季節は、一番有名な御在所岳の少し右に、沈みます。
夕陽を見ると、趣深く、さみしさが募ります。秋はなおさらです。
“秋は夕暮れ 夕日のさして山の端いと近うなりたるに・・・”清少納言の言葉を待つまでもなく、刻一刻と沈みゆく綺麗な夕日を眺めていると、見飽きることはありません。
“いと をか・し”は、たいへん趣深い という意味ですが、夕陽が美しく感じるのは、その奥にまもなく訪れる寒さや漆黒の闇への、本能的な恐れが さらにそうさせているような気がします。
数時間後に朝日がまた反対側から昇ってくるとわかっているのに… なにを本能君は恐れるのか・・・
今度は、中央アルプス方面に昇る 朝日を見に来よう!!!! 颯爽と、自転車で自宅へ帰りました。
平成25年12月6日<記>
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