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槍ガ岳を観る私
今回の目的は「東側から槍や穂高を観ること!」だ。
盆休みに鏡池から槍ヶ岳・穂高を見たので、単純に反対側から見てみたい。
ただ、見てみたい。
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一ノ沢 登山口
2005年一ノ沢林道で崖が数箇所崩落、現在整備中なので、自動車で奥まで行けません。
手前の烏川緑地で前夜泊、タクシーで登山道手前1.5Km地点まで運んでもらう。
結構、ここまでお金が掛かった。(ガス1200円+高速4750円+タクシー1200円=8350円!)
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山の神
常念岳-一ノ沢ルートは、ほぼ沢沿いにゆっくり上がります。
特に大きな滝や岩場もなく、常念から稜線に達する一番障害の少ないコースです。
江戸時代から猟師や杣人がこのコースを利用した由緒正しきコースです。
それが故に、入り口にこの神様を奉る気持ちが良くわかります。
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一ノ沢
基本的にはこの沢沿いで、道は分岐合流を繰り返します。
常念乗越までは、樹林帯を歩くため、夏でも朝方ならさわやかに歩けます。
飲み水も豊富で、水入らずルートとして有名のようです。
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樹林帯
コメツガやシラビソが覆い、深山の雰囲気です。
130年クラスの巨木が並びます。
切り株や倒木をちょうど座れたり、ザックを載せれる位置にあったり、登山者を配慮した道で、たいへん心地よい。
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丸太橋
一ノ沢にはたくさんの支流が流れ込みます。
大きな支流をわたるときは丸太橋です。
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河原の花
もう盛夏が過ぎましたが、トリカブト・ヒメジシャン・ショウマ類・ミヤマシシウドなどの花々が咲いています。
この暑さと青空と、この花々、なぜそんなに一生懸命咲くのか?
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オヤマリンドウ
蕾ばかりで、このリンドウはなかなか咲いていないと諦めていました。
後で調べると、めったなことでは開花しないとか!?
いったいどうやって、受粉し果実を作るのだろう。
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常念乗越
胸突き八丁あたりで、常念乗越と常念岳への稜線がはるか上に見えます。
あそこまでのジグザグ登りが続きます。
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一の沢を振り返る
胸突き八丁から、これまでの行程を振り返ります。
登山口は奥の奥(見えない)からずっと、この沢を登ってきたことになります。
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サンカヨウの実!
急坂をあえぎあえぎ登っていると、大日岳でみたサンカヨウがたくさんありました。
その実がなっています。
今年、気に入った花のベスト5にははいるので、花を思い出しながら写真を撮りました。
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名も知らぬ黄色い花
同じく、急騰でみた花です。
残念ながら、名前を調べ切れていませんが、小さいながらも形の良い花でした。
疲れた時の一服の清涼剤。
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常念乗越
最後の水場を過ぎ、苦しい急坂をジグザクに登ると常念乗越にでます。
標高2466m!
ここで初めて、槍と穂高を見ることになります。
景観の見せ方としては、劇的です。
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常念への急坂
ここから約1時間強をかけて、森林限界を超えた砂礫とハイ松帯を縫って登ります。
豊科や安曇野からみえるピラミッドを登りことになります。
少し苦しいですが、西側と南側に北アルプスを望みんがらの豪快な歩きです。
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意外と続く山頂への道
乗越からみえる砂礫の頂きは山頂ではありません。
前常念への分岐で一端、登りは落ち着きます。
そこからまだ北へ山頂がやっと見えます。
ちょっとしたミニ縦走気分です。
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トウヤクリンドウと槍ガ岳
トウヤクリンドウの季節(8〜9月)になってきたらしい。
砂礫にそれはそれはたくさん咲いていました。
槍ガ岳をバックに一枚。
弓折岳で、クロユリと穂高を失敗しているので、こんどは多少はうまきいきました。
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山頂から槍・穂高を観る
山頂の2857mからはまさに、絶景です。
北アルプスの南部の山々が鳥瞰できます。
東西方向の高低や主稜線が複数あることによる奥行きの深さ。
広大に広がる険峻な岩稜と複雑に入り組む尾根と谷、たいへん感動的です。
槍ガ岳の右に先日目指した双六とその稜線も観ることができます。
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穂高連峰
槍の南側には北穂や奥穂や涸沢(上部)の荒々しい姿。
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上高地
前穂や明神岳の急峻な崖下に上高地や梓川を眼下にします。
上高地が険しい山地に囲まれているとが良く分かります。
改めて、1/25000地形図「穂高岳」を見るとその特異さがデータでも良く分かりました。
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南側
南側には蝶が岳への稜線が続きます。
その東側からは松本方面から雲が競り上がり、雲海となっており、雲が稜線を超えては消えます。
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北側
眼前に横通岳・大天井岳が大迫力で迫ります。
その奥中央はには立山!
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ケルンと雲海
東側の豊科・安曇野は残念ながら雲海の下です。
ちょっと見えるのは、安曇野のシンボル「有明山」かも!
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山神社
麓に山神社がありました。
隣にキャンプ場やウエストン像もありましたが、人はおらず由緒も由来もなにも書いてありません。
近くに大庄屋の山口邸があったので、そんな財力のある庄屋さんが、山を崇めて立てたのでしょう。
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夕暮れの常念
ウエストンが登るときには、この庄屋の元で案内人が着いています。
このあたりは庄屋さんがよほど信仰していたのでしょう。
里から見える高山であるこの常念は、昔から信仰厚い山だったのです。
夕暮れの常念を見ながら、改めて思うのでした。
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