ツェルマット トレッキング2
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■2008年8月7日 2つ目のトレッキングコースに息子と行きました。
今日は朝から天気が良さそうです。
長期で借りているアパートメントホテルのベランダに、名も知れぬ鳥が休んでいます。
朝から心が癒されます。
今日のコースはロートホルン展望台から一つ下のブラウヘルト駅(2571m)からスネガ(2288m)までの青色コースです。
マッターホルンを真正面に見ながら3つの湖を巡るコースです。
先日のゴルグナードに比べると景観にあまり変化がありませんが、天気がよければあの山を存分に楽しめるコースです。
ブラウヘルトから30分ほどの「ステル湖」となります。
水が澄んでいれば、南西側にマッターホルン、北東側にフィンデル氷河が望めます。
風が収まるのを少しまって、なんとか揺れるマッターホルンを見ることができました。
フィンデル側はアデレンホーン(3988m)からモンテローザへ続く稜線が青空と純白の雪がたいへん美しい。
氷河が溶けた水ならにごるらしいですが、このあたりの湖は湧き水のためか、水はたいへん澄んでいます。
湖の透明度がたいへん清涼感を出してくれています。
飛び込んで遊泳する人もいるとか、さすがスイスおおらかです。
湖を後にして少し、歩くと小川に出合います。
さきほどに湖から谷へ流れる川です。
谷をゆるやかに下っていきます。
たぶん氷河が引いたあとなのか、大きな石がごろごろと斜面に残されています。
この谷を上れば氷河の末端までいけるそうですが、時間の都合で行きません。
右にカーブして谷沿いを下る道となります。
「ヨーロッパマーモット」を時々見かけました。
リス科の小動物でこの岩場に穴をほり集団で生活しているようです。>
1時間ほどで、コースはマッターホルンを正面にする方向へ転換してます
小川が流れ、お山が真正面に山頂まだしっかり見えています。
今日は本当によく見える。
その昔は氷河があの山の上まであり、その侵食作用によりあの山ができたそうだ。
その自然の力に驚かされるばかりです。
ちょっと先にベンチがぽつんとあったりして、なんとも今はのどかです。
しばらくはこの山を眺めながらのちょっとした高原散歩です。
ほぼ平坦な道や稜線をトラバースしていくと、遠くに湖が見えてきます。
2つ目の、「グリジン湖」です。
森とマッターホルンが映える観光の写真は、この湖で撮影されることが多いと聞きました。
【スイス民謡:アルプホルン】
朝日に映ゆる
高嶺の雪
み空遥かに
星うつろえば
かそけく響く
天(あま)つ調べ
これぞ アルプホルンの妙なる節よ
はるか眼下に、まさにアルプホルンの練習をしている人がいました。
この風景に、透明感のあるこの楽器の音!
村のレストランの演奏より、こちらの方がなんとも贅沢です。
路傍の花はほどんどが先日のコースに咲いていました。
この黄色い花のみ見た記憶がありません。
名前はまだわかりません。
お日様の良く当たる山の斜面にすっくと生えています。
斜面のトラバースを続けると、スネガ村と駅が見えて来ました。
右上が駅で下に村が広がります。
トレッキングするには最高の位置にありますが、この村人はなにで生計を立てているのか?
駅の直下には、3つ目の湖「ライ湖」があります。
ライ湖からは「逆さ…」が良く見えました。
駅の近くである為か、ベンチや遊戯施設があったりします。
最終駅のスネガに到着しました。
このスネガ、ツェルマットから地下ケーブルで数分で到着できる展望台です。
標高は2288mとそう高くない!?のですが、マットーホルンが見える角度が大変良く、もっとも美しく見えるとも言われています。
確かに北壁と東壁のバランスがたいへんよく、安定した山に見えます。
(写真は前日6日に娘が撮った写真、当日も母娘はここでのんびり私達の到着を待っていた。)
最初の広い道は工事用の車両が通り、いまいちでしたが、後半はマターホルンと静かな湖をみるにはたいへん良いコースでした。