越前 吉野ケ岳【547m】

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2018年6月2日(土)は、越前五山の最後の「吉野ケ岳」でした。
別名「蔵王山」。
蔵王大権現前鳥居が正式な登山口(写真)ですが、道が荒れているので100m先から歩き始めます。

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そもそも、越前五山とは…
奈良時代に活躍した泰澄は養老元年(717年)に白山を開山、白山信仰の基礎を造り、平安時代に発展します。
その泰澄が修行し改善した越前の山が越前五山。

■白山(2,702m)・・・夢のお告げで白山をめざして、36歳の時に開山、修験道として体系化
■越知山(613m)・・・泰澄が修行して仏の教えをさとっか北陸最古の修験霊場
■文殊山(365m)・・・奥の院には三尊像が安置され泰澄の自作とされている
■日野山(795m)・・・養老2年に泰澄により開山、山岳信仰の霊山、西行・芭蕉など多くの歌人に読まれる
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さて、
■吉野ケ岳は、修験道の本尊である蔵王大権現が祀られている山
1575年の一向一揆で神社など焼かれたよう。
が、その後に再建 4月18日には例祭も営まれ現在も続く信仰の山です。

前半は植林地帯を歩きます。
でも古い地蔵や道しるべなど信仰の山感が満載です。
植林のきれいに管理されていいて売り頃の杉はさくさん、下草や低木もあり植生は以外に豊か。
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信仰の山は、樹木の伐採が無計画に行われない

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この山も「あぁ」とため息がでるほど立派な巨木がたくさんあって、それを眺めて触って見上げるだけで、なにやらご利益があるような気がしてます。

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実は登るのは手軽で一時間ほどで、蔵王大権現に到着
一向一揆の後に再建された社殿が立派

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この山は薬師如来像が多く残されているらしく

病気祈祷の山ではなかったかともいわれている そういえば、このお札の中央の仏様はやさしげ
・・・でも薬壺をもっていないから薬師様ではないか・・・
お願いごとをたくさんして、
拝殿前にある箱からこのお札をありがたくもいただきました。


あと10分ほどで山頂です。自然豊かな道で、相変わらず越後の新緑が美しくて
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山頂です、標高は547m
・・・こんなに良い山なのに、出会ったのは二人と下った後に登山口で道を聞かれたご家族だけでした。
「尾張から来たんですか〜 越前五山制覇ですね おめでとうございます」
なんて言われて、すこし嬉しかったりして(笑)
尾張からここまで2時間ぐらい何ですけどね〜
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西には大パノラマ、坂井平野と福井平野・・・左の方が福井市街・・・右奥はるかに日本海・・・霞んで苦しいケド
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山頂から200m離れた場所から白山が望めます あの青峰の向こうにうっすらとね
越後五山のもう一つの共通点は、どの山からも白山が見えるとこと。 泰澄は修行をしつつ・・・悟りを開く。
  悟り=「迷いの世界を超え、真理を体得すること」 吾(わが)心(こころ)か・・・

近くの植物園福井総合植物園プラントピアが面白かった・・・植物に興味のある方はぜひどうぞ

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