美ヶ原【2,007m】

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2012年10月25(木)〜26日(金)、お休みをいただき長野へ。
26日はカラマツの紅葉を目当てに、妻と美ヶ原をトレッキングしました。
天気は最高!高低差もあまりなく、たいへん爽快なトレッキングコースでした。
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スタートは王ヶ頭(2034m)です。実は、ここが最高点、最高点からスタートというのも、ここならでは!?
その上、槍や常念がくっきりみえるこの地は、安直に到達できる日本百名山の一つでもあります。
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美ヶ原は、溶岩台地だと言われていましたが、近年は 火山の浸蝕地形との解釈が有力なようです。
安山岩のこの台地は、板状柱状節理が発達しており 鉄平岩と呼ばれる厚さ数センチの薄っぺらい板状の岩がたくさんあり、崖っぷちは足元が不安定な場所も多いです。

王ヶ頭から王ヶ鼻まではまずは林道を歩き、20分ほどで到着です。 ここは、美ヶ原台地の西のはずれ、これより先は断崖絶壁です。 
そこは北アルプスの絶景の地でした。
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数日前にアルプスに雪が降り、なかなかの絶景が眼前に広がります。 槍と常念、うっとりするほど美しい。
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鹿島槍や五竜岳でしょうか!? 雲から顔を出すその姿は、ヨーロッパアルプスに負けていません。
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王ヶ鼻(2008m)から西側に崖を下り、美ヶ原の南側の絶壁をトラバースするルートを取ります。
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この辺りで、松本から登って来られた とっても元気な85才のおじさんにお会いします。
もと猟師で、19年間 動物を捕っていたいた話から始まり、クマの話へ。
  2年前に白馬でクマに襲われたというのです。顔をえぐられ、胸を引っ掛かれ、命からがら逃げた話なのです。
手術でなんとか顔は人様にみせることができるレベルになったとのこと。
この辺りにも、10頭ぐらいいるから気を付けるように!!!???とのアドバイスもいただきました。
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私 「クマ鈴を持っていますから大丈夫ですよ」
おじさん 「それは役にたたん。人工の音は、クマは恐れないのじゃ。」
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私 「それじゃ、な なにがいいんですか?」
おじさん 「人の話し声じゃ、わしも ここまで 一人でさわぎながら 歩いてきた」
 
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おじさん 「クマは耳がいいから、500m先まで聞き取れるそうぢゃ」
私 「それじゃ、この先 500mは大丈夫ですね〜(笑)」
おじさん 「最近 目撃情報もあったし、この辺りの熊は1月中旬まで冬眠しないから、 よく気を付けて行きんなさいよ!」
私 「ええ〜〜〜〜〜〜」
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それ以降は、妻と景色を眺める余裕もなく、ひたすら 話し続けたのはいうまでもありません。(笑)
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私 「あのおじさんの言っていたことって、本当と思った?」
妻 「猟師でクマに襲われた経験から来ているんだから、本当じゃない。説得力があったわ〜」
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私 「じゃ、このクマ鈴は何の為に作っているや! メーカーの買わせる為の戦略か!?」
妻 「さあ〜 ともかく この辺りにクマがいるから気を着けないと! だめね! なにか話して!!!」
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王ヶ頭下を通りすぎた辺りから、視界が広がります。
台地の南の端っこを断崖沿いに歩くことが出来るルートで、草原に吹き上げる風が爽やかです。
が、獣の匂いもしてきます。(鹿かもしれません (笑))
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<烏帽子岩から…>
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崖っぷちから、台地に出ました。 やっと、クマの魔の手?から逃れることが出来ました。(笑)

晩秋の風薫る 美ヶ原
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追記 25日は、奥蓼科の紅葉で横谷溪谷で滝と紅葉を堪能。 “憧れの”王ヶ頭ホテルに泊まりました。食事や景色、お部屋、サービスなど最高のホテルでした。
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