天狗岳【2,646m】
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2013年7月28日(日)、八ヶ岳の天狗岳を歩きました。
この山は高校ワンゲル時代、1979年7月31日に歩いています。八ヶ岳が好きになったキッカケの山でもあるんです。
もう34年も経ちます。
当時は渋ノ湯で泊まり、黒百合平〜東天狗〜根石岳〜夏沢峠〜稲子湯のルートでした。
社会人になって家庭持ちの今、そんなゆったりした山旅は許されるわけもなく(笑)、
唐沢鉱泉から西天狗に直登して、東天狗、天狗の奥庭、黒百合平を経由して唐沢に戻る、約6時間の逍遥コースとなりました。
コテージのような予想外に立派な宿、標高は1870mですが、車でここまで入れるのでさぞや設備は充実しているでしょう。
源泉周辺も、とても雰囲気があります。
川を渡るとシラビソと苔むす道をゆっくりとジグザグの道で、朝日が時折さしこみ、これまた北八ヶ岳らしくとてもいい感じです。
西尾根までは北側の斜面で、夏でも涼しい。
8時15分と少し遅い出発の為でしょうか、誰にも会いません。
唐沢鉱泉では二人の山ガールが先行していったのですが、きっと黒百合平コースを選んだのでしょう。
静かな山旅です。
1時間で枯尾ノ峰分岐、ここから尾根道となります。
されに一時間で第一展望台、さらに小一時間で第二展望台。
北側には南八ヶ岳!ちょっと赤岳の山頂部に雲がかかっています。
南側は、おお蓼科や北八ヶ岳!!
この辺りから森林限界との境目になるのでしょう。
高山植物も少しずつ路傍で見つけることができます。
西天狗の最後の登りは、大岩を両手両足を使うことになります。
→と○印を目安に登ります。これは下りは相当気を着けないとあぶない道。
はあはあ言いながら、ぐんぐん標高を稼いで…
西天狗に到達です。約3時間でした。
眼の前に箕冠山、その向こうに硫黄岳、爆裂火口が良〜〜〜く見えました。
右に最高峰の赤岳、その右の阿弥陀岳には雲がかかっています。
真東には、東天狗が迫ります。
標高はほぼ西天狗と同じでしょうか!?
あの山頂を34年前に歩いたんだな〜、感慨深い!!
登り返して西天狗。
ここで昼食を取ります。30人ばかりの団体さん、その他大勢の登山者で山頂はごった返しています。
南側はもうガスってほとんど見えません。
北八ヶ岳はまだよ〜〜く見えました。
山塊崩壊してずれた稲子岳
その東のみどり湖、遠くは稲子湯まで…
34年前はあそこまで下って行ったのか〜 とまた思い出に浸ります。
霧にまかれる前に、天狗の奥庭にぐんぐん下ります。
天狗の奥庭は、霧がかかったり晴れたり、幻想的な雰囲気。
一本歯の高下駄を履き、葉団扇を持って自在に岩をぴゃんぴょんとを飛び、なにやら悪巧みをしそう。
天狗の庭、それも奥庭とはよくなずけたものです。
その時、ばさばさっと音がしたかと思ったら・・・・・・・・ホシガラスでした。
振り返ると天狗の奥庭の向こうには西天狗と東天狗の双耳峰を眺めることが出来ます。
この岩のごつごつは、その昔、溶岩流でも流れて、長い年月が掛かって、割れて大岩にもでもなったのでしょうか。
石の上を歩きながら、流れる雲を眺めながら、ゆっくりと歩きます。
奥庭を通過して、少し下ると黒百合ヒュッテです。
原生林に囲まれたちょっとした広場が黒百合平、そこにヒェッテがあります。
たぶん34年前もここで休憩したはず。
ミネウスユキソウが咲いていました。
もうちょっと早ければ、名物のクロユリもあったことでしょう。
ここからの下りは長かった〜。シラビソ林の間を最初の1時間は石に気を付けながら歩きます。
岩が濡れているので、滑るとたいへんです。
それでなくとも、下りが遅いのに、たいへん気を使いながら下らねばなりません。
それも人も非常に少なく。
渋の湯との分岐を左へ、唐沢鉱泉に向かいます。
やなり唐沢鉱泉への道は人がいません。
ここまで何人かと挨拶をしましがた、皆さん渋の湯へ向かうようです。
今日はサポートタイツを身に着け、気を付けながら歩いているので、幸い膝が痛くなっていません。
ともかく、だた、こんな森の歩きが、一時間近く一人だとちょっとさみしくなりますが、
久々に、歌を口ずさみながら、今日のすばらしいコースを思い出しながら、唐沢鉱泉に15時過ぎに到着しました。
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