高見山
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2013年2月9日(土)、久々に一人で高見山を歩きました。
紀伊半島の東端の背稜山地である台高山地の北端の山。
円錐状の美しい姿は近畿のマッターホルンと呼ばれております。 冬の霧氷で昔から有名です。
昔は大学時代は正月登山だと称して、よく仲間と霧氷を見に行きました。
今考えれば、正月も早くからよく行った。よほどこの場所が気に入っていたんでしょう。
近鉄電車の榛原からバスに1時間以上揺られて、やっと着いた高見登山口のバス亭も、今は車で横づけです。
マイクロバスはどこかの山岳会のものでした。
乗用車はここに留めきれず、この前後の何百mも縦列駐車が続いています。
霧氷号なる臨時バスも出ているようです。
遙か30年前はこんなに盛況だったかな〜 時代を感じました。
途中に小峠と大峠なるものがあります。
この道は「伊勢南街道」と呼ばれる大阪からお伊勢さんへの道で、紀州と大和と伊勢を結ぶ道でもあり、米や魚、塩の交易路でした。
紀伊徳川藩が参勤交代で江戸へ行くときに使った道でもあります。
足元の石畳が続き歴史を感じさせてくれます。
「山の神」もあります。歴史があるだけあって、なかなかの雰囲気です。家内安全をお祈り。
常念岳の麓にも山の神神社がありました。
この先は、山また山、なにが起こるか分かりません。
そんな不安が自然と神様への信仰へと繋がって行きます。
小一時間で小峠、ここから本格的な尾根道となります。
じぐざぐな路が続き、ぐんぐん標高を稼ぎます。
杉谷平野への分岐を過ぎると、山の北側に出ると同時に標高も1000m近くになりブナ林となります。
ここからは霧氷を楽しみながら歩くことができる この山のハイライトルートです。
先行するカップルもただただ「スゲ〜」とう歓声を上げておりました。
今年は雪が少ないですが、霧氷は相変わらず美しい。
樹皮まで激しい風で雪がへばりつき、厳しい寒さです。
白い世界というより、まさに銀色の世界です。
美しい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
笛吹き岩からの景色、絶景ですと言いたいのですが、生憎 雲が流れて視界が効きません。
高見山の開祖が、この岩で笛を吹くと、雌雄の大蛇が山向こうから現れ、この笛の音色に聞きほれていたそうです。
それほどに、この山は独立峰で、周囲の山を見渡すことができます。
大蛇も雲間から見えてきそう。
厳しい寒さの中、北側がときどき見ることが出来ます。
高見山の北尾根やその右には室生火山群の個性的や山々と続きます。
最近、(努力の甲斐あって!?) ハッピーなことが続いています。
今日の霧氷の美しさもそのご褒美でしょうか!!???
山の神様 ありがとう! これからも宜しくお願いします。
稜線が痩せ尾根になるにつれて、山頂が近づきます。
山頂直前の霧氷の向こうに山頂の祠が望めます。
山頂に到着しました。
あまりに寒さの為か、直下の避難小屋は人であふれていましたが、祠は人がまばらでした。
28年前、大学の友人の撮った写真を思い出し、同じ位置に立って記念撮影!!
<左:2013年2月9日撮影> <右:1985年1月3日?撮影:一番左が私>
歳くったな〜〜〜〜〜。 でも笑い方は一緒だな〜(笑)。
あいつら元気かな〜。
音信不通な奴らばかりですが、明るく楽しくハッピーになりますよう、またお祈りしました。
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