シャモニートレッキング フレージュ〜ブランプラ

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■2010年8月9日(火)はフレージュ(1894m)からプランプラ(2000m)間、約7kmを2時間程度の楽勝ですが豪快な景色を楽しめるコースを歩きました。
高低差はあまりなく、軽登山靴があれば誰でも歩けるコースです。
このコースは、シャモニー谷を挟んでモンブラン山塊と平行した山腹を歩く為、ず〜と絶景が続きます。
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グーグルでこのコースを追うと、ほとんど標高差がないことが分かります。
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また、同じくグールグで上記の写真とぼぼ同様の角度で見てみました。(カシミールを使えない私はたまにこうやって遊ぶ) いうもまでもなく、やはり実物の方が迫力があります。
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コースは平坦でご紹介しても、いまいち面白くないので、山や地形、足元の花や昆虫などのご紹介などなど。 <グラン・ド・ジョラス(4802m)>
望遠で、近づきます! 左側の山です。
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さらにズームします!
北壁(ウォーカー側稜・ウォーカーバットレス)はヨーロッパ三大北壁の一つです。1200mの絶壁! 難易度では最難関と言われています。初登頂は1937年、リカルド・カシン一行ですが、私の思いは、昭和54年長谷川恒男と森田勝の冬季北壁単独世界初登攀争いにあります。
「神々の山嶺」「狼は帰らず」を読んだばかりということもありますが、この壁をみて、その物語を思い出すだけでジ〜ンと来ます。森田勝さんの、“奇蹟の25m生還”のテラスはどこだろう?
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<シャモニー針峰群>
左に独立しているのが、Aiguille Verte(4122m)、右側に大きく3つの針峰があり、順に左からLes Grands Charmoz(4345m)、Aliguille de Blailitere(3572m) 、Aliguille de Plan(3673m)です。Aliguilleが山がたくさんありますが、フランス語で「針」という意味です。 なぜにこんな山ができるのか? 氷河の侵食が主要因ですが、ここらは古生代(3から6億年前)の地層が扇状に垂直に立った構造も影響しているようです。
どうやったら、地層が垂直になるのやら!?
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ちなみに、高い位置から真横からから見るとこんな風(写真左側の山々)になっています。 
エギューイユ・デュ・ミディ展望台(3842m)より、豪快な景色!奥(右の山々)はヨーロッパアルプスの中央部側です。
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最奥で、ちょっと尖って見えるの?が、マッターホルンです。
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<途中の山道>
岩錐でしょう。外壁が崩れて、岩がごろごろ植物が生える余地がまだありません。
一番高い岩山は、“たぶん”Aiguille dela Flora(2888m)。 千畳敷に雰囲気が似ています。あれが宝剣岳で、右側に乗越浄土に見えなくもない!?
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<追加写真1>
カール地形はたくさんみえたのですが、いい写真がなく。
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あの向うにりっぱなカールがありました。
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古くなって岩が細かくなってくると、岩錐植生が見られます。歩くコースはこんな感じでなんども横切ります。
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ちょっと高度が下がると針葉樹林帯にもはいります。 森林限界の境界をあるいている。
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<植物> 
昨年のスイスのように大柄で目を引く花はありませんでした
アルパイン・ムーン・デイジー、アルプスの菊
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綺麗な花だったのですが、正体不明
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左はチングルマの集合果?の類 右はエリカの類? やはり土地がやせている
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アザミの仲間の蕾? ほとんど茎がない。 昨夏、見たやつか。
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キク科キオン属?
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鮮明な赤で可愛い花でしたが、正体不明
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ニガナ? タンポポ? 色が薄い黄色でちょっと違うんだな。 標高1900〜2000mぐらいの所に咲いているなんだな。
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大柄な花?ギシギシ?
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地味ですが、もうちょっと花が密生すれば、もっとかわいい
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<昆虫など>
これって蝶? でも柄がてかてか光っていました。裏はなんと赤色!
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バッタ! 茶色の小さいやつがたくさんいましたが、こいつは緑のでかいやつ!
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これは蝶!? 柄が複雑です。 こいつはたくさんいました。5cmくらい。
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これはあまり見かけませんでしたが、写真以上に光沢があって綺麗でした。
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松ぼっくり、光沢があって美しく!
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さて、コースからの景観にもどって、シャモニー針峰群の最高峰 <エギュイユ・デュ・ミディ>
モンブラン観光のハイライトです。 
ロープウエイを2つ乗り継ぎ、あっという間に3842mへ。
混雑時は予約するか、マルチモンブランパスがないと数時間待ちのときもある!千畳敷ロープウエイみたい。
写真(8/9夕刻シャモニーより撮影)の山頂の左下に小さくロープーウエイが見えますか! 
ここにこれを造るという発想が信じられない。 そうとう怖いですが、ここからの展望は“一見の価値”は絶対にあり!
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<モン・ブラン>
説明は要りません。雪に覆われた白い山! 
アルプスの変動帯の押し被せ褶曲と衝上断層が最も激しい地帯(難しくと意味が分かりませんが、一応解説)にあり、花崗岩の基盤でなりなっています。
このコースの終着地点プランプラからが、もっとも美しく、この山を見ることができました。
マッターホルンとは、対照的な優美な“美しさ”があります。
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望遠でズームします。
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終着地点では、このレストラン「Restaurant Altitude 2000 (標高2000m食堂)」で家族で昼食をして、ゴンドラで下山。
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