大長山 1,671m
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紅葉登山。越後の大長山(おおちょうやま)を歩く。
麓の国道から10km以上の林道の突き当り、登山口は既に1150mで深山の雰囲気。
秋の早朝、深山にたたずむと、それだけでモチベーションがアップする。
写真はどこを撮っても絵になるが、登山口からお気に入りの写真で記録とする。
既に紅葉はこの標高でも始まっていて、手前のホオノキなどは落葉が始まっている。
登山道は草本や樹木が太陽を求めて覆いかぶさる。
近景と遠景が印象的。針葉樹の高木、カエデ属の赤、奥に青空、これはスマホの写真なので解像度は粗いが、インパクトがあった。
よく見ると奥に稜線が覗いている。
この道は赤兎山、刈安山など歩くときに何度か歩いた道。
すぐにブナ林となる。見上げれば、ブナの黄葉。
この場所が好きだった。今までは新緑の季節に歩いた、ブナの新緑はとても良い。
秋の黄葉も良かろうと想像したが、思った通り。
小原峠までのゆるやかな登り、登山者も多い。ブナ林に溶け込む。
この写真もお気に入り。
日が当たる場所は、黄葉が黄金色に輝く。
いや〜いいねと独り言ちながら、何枚も写真を撮った。一番のお気に入り。
低木の落葉樹が黄色、上部は赤へ、ブナの白い幹と広がる黄色、リョウブだろうか少し残る緑、
なにより全体を覆う青空。
この息をのむ美しさに一人佇む。
皆で歩く山も良いが、今日は、自分がお気に入りの場所で一人眺める「芸術の秋」が良い。
紅葉がぴか一だったのがオオカメノキ。
レンプクソウ科ガマズミ属、冷温帯に自生。
太陽光をいっぱい受けるべく葉っぱの大きさは20cmにもなり、丸い。対生なので紅葉もバランスよく見える。
新緑は白い花を咲かせる。初夏も印象的だったが、紅葉もまた良い。
小原峠を過ぎて、北へ向かう。ほとんどの人は南の赤兎山(あかうさぎやま)へ。
前日まで雨だったせいか、足元はぬかるんでいた。お陰で靴は泥だらけ。
足元にはキノコ。
マルいのは「クチベニタケ」というらしい。初めてみた。可愛い。
うまそうなのは「ヌメリスギタケ」。見ため通り食べれるようだ。
初夏から秋にかけては、雨の後はキノコを見る機会が多い。
特に小原峠からは軽めのアップダウンが続き、ぬかるみもあり、足元ばかり見ているので、キノコが目立った。
当分アップダウンが続き、一人旅。
最近よくYouTubeで見る「na Relo」という4人グループ。「RunaWay」を口ずさみながら、紅葉の道を歩く。
標高は1500mを超えた。低木が多い。森林限界でもないが、高木がない。豪雪地帯と日本海からの風で樹木には厳しい環境なのかもしれない。
時折、東西の山々を覗ける。西には勝山の町や荒島岳、西に白山連峰の別山。
なんと贅沢な景色。が、時々、足元のぬかるみにはまる。
足元を気にしても、チシマザサのヤブ漕ぎで、見えない。
大長山 山頂に到着。 誰もいない。 写真は直前の山復の紅葉を入れた写真。
白山の一級の展望地。山裾から山頂まで見わたせる。これが良い。
昼飯を(行儀悪くも)立ちながら食す。
だばっと「山と高原高原地図 白山」を広げる。なにせ広めの山頂を一人占め出来ている。
一番右から一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰・・・真ん中が別山・・・左が御前峰か。
御前峰の右の平らが室堂、目を凝らせ室堂山荘が見える。
十年以上前に歩いた道、夏で高山植物が百花繚乱だった。いつか向こうからこのお山を眺めよう。
この季節秋の一人歩きも良いが、山頂からの景色は仲間と一緒にこの景色を眺めたい。感動は仲間と歩くと倍の喜びとなる。
「ヤッホー」と叫ぼうとしたら、後続のカップルが来たのでやめた(笑)
2024年10月20日[登山日] 10月26日[記]
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