霧氷の三峰山【1,235m】

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2014年最初の山、1月12日(日)に三峰山を歩きました。
狙いは、霧氷。 近畿の山では、(昨年歩いた)高見山に次いで有名なのです。
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三重と奈良の県境、伊勢参詣道が通る神末村から歩きます。最初は林道を歩き、不動滝からは本格的な山道へ。

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高見山もそうですが、古くは信仰の山です。
この不動滝はもちろん、途中に大日如来や地蔵様もあり、山岳信仰とも密接な関係があったことが伺えます。

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上りも下りも1000mあたりまでは植林地帯を歩くので、いまひとつおもしろみにかけます。
ちゃんと枝打ちされて、このように陽が射しこむようなエリアはそれなりに気持ちが良いのですが。
ひたすら見通しの悪い植林地帯をジグザグに急登をあえぎあえぎでも、ゆっくり歩き、約1時間で稜線へ

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標高は1100m越えたあたり、お目当ての霧氷の世界へ突入。
高見山へと続く稜線へ出ます。
「中央構造線を歩く道」なる初めて聞く名前の看板がありました。
たしかにここは構造線が通って入りますが…

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ブナやリョウブに空気中の水分が凍り付き、美しい世界を見せてくれる。
空を見上げれは、青空! 霧氷の白や透明さがまぶしい!
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霧氷には樹氷・粗氷・樹霜の3つに分類されるらしいのですが、ここのは荒い氷のようですから粗氷でしょうか?
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風が強いので、氷と雪は風下側に着氷しております。 それにしても美しい。

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1,235mの山頂からは北側が開け、室生火山群の個性的や山々を眺めることができます。
あの山もこの山も…見えるほとんどは歩いたことのある山々。
この三峰山も1986年に歩いています。

こんな純白な世界を歩いていると、穢れをしらぬ上界から、xxx な下界を眺める気分です。(笑)

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ちょっと下ると、昨年歩いた高見山も望むことができます。 相変わらずカッコいい〜!

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霧氷は、融けたり固まったりを繰り返します。消滅と再生の繰り返しで徐々に成長しているのでしょうか。
今日のこの氷は、今朝できたものに違いありません。
色も純白ですが、出来立てほやほや、赤ん坊の如くまさに“無垢な純白”です。

見ているだけで心洗われるのは、自分が浮世に汚れに染まっているからでしょうか?



南側には八丁平なる平原状の鞍部があります。その向こうには紀伊山地の山が延々に続きます。
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ここで、お湯を沸かして、カップヌードルのカレー味をすすりながら、1時間もまったりしておりました。

去年はいろいろありました。苦しいことも悲しいことも、楽しいことも・・・
この出来立ての美しい霧氷の如く、“まっさらな気持ち”で、今年はやっていくぞ! 心新たに新年の誓いをしたのでありました。

2014年1月13日【記】

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