位山〜北アルプスと白山のビューポイント

空と雲と山歩き>山歩き>絶景の飛騨 位山

画像

飛騨高山の南、位山(くらいやま)はアルプスのスターたちが良く見える。標高1,652m、晩秋に山の仲間と歩く。

画像


登り始めは、モンデウス飛騨位山道の駅。スキー場をゆるゆると歩けば、高度を稼ぐほどに、北アルプルの山々がどんどん見えてくる。
真正面にどでかく見えるのは乗鞍岳
権現池の火口の外輪山として8峰、全体で23峰ある。独立峰だが、これだけ連なっていると連峰と呼びたくなる。
最高峰は剣ヶ峰。
麓の高山市からスカイラインを使って2700mまで車で行けるお気軽3000m峰。
高校時代に東側にある位ヶ原山荘から登った。山荘から剣が峰に登り、高天原を通って写真でいえば右側を下って野麦峠まで歩いたロングコース。
そんな思いでもあるが、西側からの眺めは、なにか新鮮。

画像


乗鞍の北側(左側)には北アルプス南部のスターが並ぶ。
焼岳、前穂、奥穂、書いてないが涸沢岳、北穂と続き、大きく抉らた大キレットを経て、槍ヶ岳が聳えている。
東俣川を挟んで笠ヶ岳が尖って見える。山頂は岐阜県にある。穂高〜槍ラインが長野県との県境。
このスター達も西側から見ることがあまりないので、笠ヶ岳の同定に時間がかかった。
確かに独立峰然として岐阜の名峰に相応しい。
素晴らしい華やかな眺望を楽しんだ。

画像


スキー場を超えて稜線を歩く。広葉樹林帯の中で昼食。
標高は1,400mを超え、ほとんどの樹木は落葉して、見通しはすすこぶる良い。
北アルプスの北部がくっきりと見えた。 写真にはないが野口五郎岳、そして薬師岳が見える。
少し遠くのピラミダルな山は劔岳らしい。こんなに尖って見えるのか、すごい存在感がある。
立山連峰はその右側に少しだけ顔を覗かせる。
これも想定外の見え方、立山がもっと大きくど〜〜んと見えないのが不思議。
劔の左側に白いのが大日山系か・・・なるほどこう見えるか。
ということはあの前面に弥陀ヶ原がある。
頭の中には360度の立体図がないので、グーグルアースの力を借りて、地球をぐるぐる回しながら山座同定をした(笑)
それはそれで実に楽しい。

画像


昼食後、再び稜線を歩く。このコースにそう急斜面はないので快適。
南側の展望がひ開けると、御嶽山が近い。
最高峰が(やはり)剣ヶ峰で、よ〜〜〜く見ると噴煙がその右側に見える。
2014年9月に多くの登山者が亡くなった。水蒸気爆発を起こして火口の硫黄の噴煙。八丁ダルミ辺りか。
長らく山頂部は入山が禁止だったが、今年に解禁になった。
まだまだバリバリの活火山。

画像

画像


山頂の三角点には展望がない。少し下って西側が開けた場所からは、個人的には本日一番の絶景があった。冒頭の横長の写真。
白山連峰が端から端まで見える!
ど真ん中に剣が峰、別山、三ノ峰から一ノ峰、銚子ヶ峰まで見えている。
こんなに白山の全貌が見える山を初めて歩いた
もっと冠雪していれば、あの山頂部はもっとたおやかで美しく・・・贅沢は言うまい。
ただただ、見惚れていた。
仲間に「いつまで見ているのだ、早く」と言われるままに、後ろ髪が引かれながら山を下りた。飛騨牛と下呂温泉を堪能して帰宅。

今回は絵描きさんとも歩いた。とても興味深く、楽しいお話を聞けた。彼女が印象に残ったという風景・・・なんとなくわかる。
普段の対象は京都の建物で風景はあまり書かないし、樹木は苦手だともおっしゃっていた。が、豪快な山の景色はもちろんだが、そこに生きる植物や樹木の生命力を感じたに違いない。
そんな違う世界に生きる方と同じ風景を見るのも楽し。
画像 画像 画像


2022年11月19日[登山] 11月20日[記]

現在地:空と雲と山歩き>山歩き>絶景の飛騨 位山