木曽駒ケ岳 植生調査2018
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2018年7月27日(金)〜28日(土)まで木曽駒へ高山植物の植生調査に参加しました。
所属しているNPO団体「山の自然学クラブ」による長期モニタリングです。
昨年に続き2回目。
今回は少し遅れての参加で、千畳敷では一人記念撮影。
スマホを使ったことがないおば様に頼んだので、宝剣岳が入っていませんが
・・・おば様ありがとうございました。
天気もよく、快調に飛ばしたので、そうそうに追いつきました。今回は総勢11名。
リーダーは大学の先生、植物園の園長さん、植物系コンサルさん、クラブのベテラン、自然系大学の学生さん
みんなプロばかり・・・その中に一般人の私がまじるわけです。去年もですが。
許認可の下、普段は入れない場所での調査、岩の上をそろそろ歩きながらの植物調査となります。
一メートル四方の枠を25等分して、その中にどんな植物がいるかの名前のチェックをして変化をチェックするのです。
ハイマツは、その下にいる植物を覗くのがたいへん。
ガンコウラン、ウラシマツツジ、コケモモ
・・・花があるわけでないので、小さな葉っぱを探します。
ハイマツなんかおおよそ、斜面にあって、かがむので腰がいたい (笑)
温暖化や乾燥化で最も影響が受けやすいのが高山帯で、国土の1%にも満たないが、あまり調査が進まないエリアなのです。
北海道ではエゾノハクサンイチゲがここ数年で衰退している模様。
2年目にして、気が付いた(教えてもらった)のは、1年草(コケコゴメグサなど)の植物は出入りが激しいこと、ハイマツは一年でこんなに伸びるのかと驚いたことです。
早いスピードで3ケ所の調査を終え(通常2日かかる)、山小屋に戻ったのが晩飯前の5時、おいしく晩御飯をいただくともう日が暮れました。 明日は台風接近
<朝になると・・・>
28日(土)は早々に千畳敷ロープウエイ経由で自宅へ退散しました。
それでも、途中では園長さんが私にいろいろ植物を解説してくれて、たいへん勉強になりました。
コバイケイソウは複数の花房がるが、真ん中のだけに雄花雌花があって結実できる残りは飾り、なぜなら種子をつくるにはそれなりのエネルギーが必要で・・・
クロユリは、この地下茎で増えていってね・・・雄蕊と雌蕊がないやつもある・・・なぜならね・・・
この池は奥にチングルマの花の群落があるが、手前はもう花が終わっているよね、奥の群落は雪が最後まで残っているエリアで花期が遅かったんだね・・・
なるほどね〜 という話ばかりです! ありがとうございます!
先生達がロープウエイ駅の手間で集まっていました。
「こんなところにあるね、まだ咲いてる」からお互いに解説が始まっていました。
よこから無理やり割って入って(笑)、花の名前を聞いたら「ミヤマアワガエリ」だそうです。
イネ科アワガエリ属、高山帯の砂礫地や草原に生える15〜30cm位の多年草。(以上:ネット調査‐ウイキペディアなし…)
このイネ科の植物で、こんなに語る集団って、なんなだろう
・・・改めて植物の世界の深さを体感できました。
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