近江 繖(きぬがさ)山【433m】

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琵琶湖の東側には、湖東平野でという意外に大きな平野があります。
その平野には、ポツンポツンと里山があり、2019年2月24日(日)はそこを歩きました。

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麓は、五個荘といって、近江商人の発祥の地の一つ。  南へ京・大坂、東へ尾張、北へ越前と交通の要所にあり、古来より 物と情報が行きかうこの地で才覚ある人々が、情報を集め、需要あるところに必要なものを供給するという流通革命を起こしています。 

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近江商人がルーツとされる企業は伊藤忠商事、丸紅、住友、双日など商社、高島屋、西武鉄道など流通系、東洋紡、ワコールなど繊維系、日本生命など・・・
そんな商人たちの街並みが麓に広がるります。 保存地区になっており、なかなか見ごたえがある。
両天秤を担いで、西へ東へ売り歩いたことから始まあり、そして、こんな立派なお屋敷なった。

さて、結神社が観音正寺コースの登山口。 この神社も立派です。きっと近江商人の信仰が厚かったのでしょう。
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最初は植林地帯ですが、しばらく行くと自然林地帯になる。 丁石が歴史を感じさせる。

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植生は落葉樹と広葉樹の混合林

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山道はミニ縦走となりますが、アップダウンを何度か、繰り返す。 

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「地獄越」
・・・織田信長が逃げる婦女子をこの峠で多数殺した場所らしい、
まるで“地獄の如く”からこの名前があると地元の方が教えてくれた。

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山頂は連山の中ほど、この繖山、「きぬがさやま」と読みます。
標高は433mの低山ですが、近江平野を南北に走る連山、東西の眺めが良い。 

東側と西側の展望が広がりますが、やはり西側がすばらしい、 雪を被った比良山地と琵琶湖側が秀逸!
手前は琵琶湖ではありません(笑)、西の湖、その手前の山は安土山、信長の居城があったことろ。
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山頂を少し過ぎたところで、展望の良い岩場を見つけました。 
湖東平野と西の湖、比良山地、琵琶湖・・・安土山を眺めながらゆっくりと昼飯。今日は小春日和で気持ち良い。

近江商人は信長の楽市楽座で交易の制約がなくなり、更に勢力を伸ばします。 
戦国の世の中、全国統一の拠点をここに置いた信長は、反対勢力には焼き討ちや殺戮を繰り返し領地拡大、一方で自由貿易で経済を発展させたわけです。 
そんな激動の歴史を思いながら、美しいこの景色を眺めていました。
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