伊吹山 4等三角点【839m】
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伊吹山の南側稜線の4等三角点という名もないピーク。軽い気分転換になる山歩きコースを選んだ。
応仁の乱前後、北近江を拠点とした かの京極氏が居城を構えたらしい。
でも、目的は「晩秋を味わう」だ。



ちなみに、京極氏とは…源流は佐々木氏、鎌倉時代以前より近江にあり、近江源氏とも称された家系。
戦国時代に北近江 伊吹山の麓に、屋敷を置き、奥の標高600m辺りに詰城(有事の山城)として上平寺城を構えた。
今は遺構しかないが、一体の家臣の屋敷の構えや攻守を考えて城の造りは貴重な遺跡として平成16年に国指定の史跡となっている。
屋敷には池泉観賞式庭園など石組までも残っていて、ここを愛でたり、酒宴が開かれたであろうこの地、
そんな姿を想像すると、さも盛者必衰の理を感じる。そんな晩秋。


さて、目的の晩秋は、まさに中腹は秋も終焉の風情。
ケヤキの巨木の濃い黄色、
この辺りの山の代表格 コナラのオレンジの黄葉

斜面にはまだ、オオヤマモミジの紅葉も残っていて、
バックの伊吹山の稜線を背景になかなかの景色。
落葉を踏みしめながら、ちょっと寒い風に震え、陽だまりにほっとし、カサカサの落葉に埋もれた山道を歩く…
これこそ! 晩秋の山歩きの楽しみ、少し寂しいでも気持ち良い感じ!

黄色の鮮やかなのはシロモジ、クスノキ科クロモジ属
この鮮やかな黄色は裏山ならタカノツメだが、この特徴ある葉っぱはシロモジ。
青い空に、オレンジのコナラ、赤いオオヤマモミジ、黄色いシロモジ
なかなな良い。

標高600m(本丸辺り)になってくるとすっかり冬枯れ
ゆっくりと深呼吸しながら、時に立ち止まり 梅干を舐め、紀文のチーズカマを食べながら
落葉の道と歴史の道を嚙み締める。
ふと、興味深い、マニアックな事に気がついた。
落葉の種類によって、足音が違う。ちょっと分析したがここでは解説は止めます(笑)
ほどなく、山頂というか4等三角点ピーク
標高は839m!
すっかり冬枯れの山頂部、
でもお陰で邪魔な葉っぱがないので好展望。
隠れ目的は伊吹山を見ること。 想像以上の伊吹山の雄姿を眺めることが出来た。
日本百名山に相応しいどっしりした構え、今まで見たどの角度よりかっちょ良い。
この季節にしか見れることが出来ないこの雄姿 いいねぇ
2019年11月30日〜病み上がりのリハビリ山歩き<記>
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