オート・ファーニュ湿原

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■2008年9月28日(日) ベルギー東部アルデンヌ山地にある高層湿原に行ってきました。
この氷河の造営物。

ドイツとの国境近く、オートファーニュ自然公園(4500Ha)にある高層湿原です。
氷河時代の造りもので、その気候は1200m〜1300m地帯と同じで、スカンジナビア半島と同じ植生を持っているようです。
標高は600m前後で、公園内には標高694mのベルギー最高地点もあります。。





石灰岩の台地に、時々露岩があり、新生代第四期の名残りを見ることもできるようです。

湿原自体は、ヨーロッパでも有数の泥炭の酸性地質で、近くのスパ(あの温泉のスパの語源の街)ではカルキの少ないミネラルウオーターが有名です。
我が家の水も硬水が弱いとされるこのスパブランドです。

入り口には大きな駐車場があり、売店やホットドック屋さんがあったり、ずいぶんトレッカーで賑わっています。
教会があったり、牧場(すごく変った牛がいました)があったり、やはりここはヨーロッパ!

案内版もしっかりしており、案内板と思いきや、突然キリスト像があったりして、日本とはやはり違う。

残念ながら、遠くに至仏山のような山は見えず、ひたすら緩やかな起伏のある湿原が続きます。
「ベルギーの尾瀬」とも言っている情報誌がありますが、そういう点では似つかわしい命名ではありません。











植物も春から夏にかけてはワタスゲやモウセンゴケなどあるようですが、秋はやはりさみしい。













のんびり鼻歌をうたいながらの3時間ほどの湿原あるきでした。
面白いのは、挨拶です。
途中沢山のトレッカーとすれ違います。
ドイツ語圏なので、最初は「グッデンタック」とかなんとか言っておりましたが、「ボンジュール(フランス語)」で返されたり「xxxx(オランダ語)」になったり、わけがわかりません。
最後は「ハイ」「Hello!」で通しました。
挨拶もままなりません。
秋の湿原も良いですが、やはり夏に来なければ。
スーと綺麗に青空を真っ二つに割るように走る飛行機雲を見ながら、ボーとできた数時間でした。

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