南アルプス エコ登山プロジェクトお手伝い
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所属するクラブが南アルプス南部の遠山郷で始まっている「南アルプス エコ登山プロジェクト」のお手伝いをするということで、参加した。
残念ながら、私は都合により途中徹底したが・・・その南アルプスの最深部の自然に感動し、プロジェクトの「志」に共感した。
参加者は核となる「南信州山岳文化伝統の会(写真提供:原様)」を筆頭に、山の自然学クラブ(石井先生、中村副理事長ほか)、東工大のワンゲル部、信濃毎日新聞の記者など総勢20名。
冒険家・登山家である大蔵喜福さん(クラブの理事長でもある)の指導の下、南アルプス南部に常設テントを設営、登山拠点を整備中、
エコツーリズム登山の最先端システムをこの地に根付かせ、自然との共生、保護の世界的メッカにしようというプロジェクトが着々と進んでいる。
山の自然学クラブは、その応援団体の一つ。今回は、そのキャンプ設営の最後の機材を歩荷で担ぎ上げるのをお手伝いし、翌日にオープニングセレモニーに参加するという。
そんな壮大な志があるとは・・・不勉強でツユ知らず・・・遠山郷の旧木澤小学校に到着。その夜に大蔵理事長が熱く語る「志」を初めて知った。
ここの校長室が「南信州山岳文化伝承の会」の事務所、情報発信基地となっている。
翌朝、木沢小学校前で出発式。
たくさん人(冒頭の写真メンバー)、それも山歩きに慣れた人ばかりで頼もしい。なんだかうれしい。高校のワンゲル時代の夏合宿以来のワクワク感(笑)
コースは、木沢小学校から遠山川を林道にそって、芝沢ゲートで降車、
川沿いを更に遡って、易老岳の麓にあたる易老渡の登山口から本格的な山歩き。
目指す面平まで約2時間。食料、テントマットやフライパン等など各自持てるだけもって歩荷する。
途中撤退する私は軽いマットと簡易テントを持つだけ(泣)
遠山谷は遠山川によって浸食されて出来た谷。V字谷で新緑が目に染みて、美しい〜!
天竜川の支流だが、南アルプス南部の奥深くまで蛇行しながら渓谷を形成している。
急峻な山、それも堆積岩の山なので風雨に浸食されやすのか、大きな石がゴロゴロ、土砂の流出量も相当らしい。
上流部にはチャート層もあるので、赤チャートの大きな岩が目につく。 これぞ、新緑の渓谷美、歩いているだけで気持ち良い。
易老沢登山口(写真は山の自然クラブ:中村様)から本格的な山歩き。標高は880m。
最初は植林地帯を歩く、約1時間ほどで稜線に出る。標高1,150m辺り。
ブナのたもとで小休止、地図上はここから広葉樹帯となり、気持ちが良い歩きとなる予定・・・だが、ここで私一人がタイムアップ!(泣泣)
しまったなあ、こんな活動とちゃんと理解していたなら、面平までお供してキャンプして、翌日のセレモニーにも出席したのになア。
面平は樹林帯だが、ミズナラや桧の大木があるらしい。
なにより、常設のエコキャンプを体感したかった。
合言葉は「置いてくるのは足跡だけ!」、自分の排泄物までも持ち帰る仕組み。
近いうちに必ず、面平へ! 行こうと誓う。
そして、易老岳へ光岳へ。
南アルプス北部の山は行ったことがあるので、この南部の山々も歩きたい。
なにより、この活動をなんらかの形で応援したい!
尚、「南信州山岳文化伝統の会」HPを覗けば「志」「具体的な活動」、面平テントサイトが分かる。
また、同行した記者は5月3日の信濃毎日新聞朝刊トップ!にこのイベントを記事にしています。
2021年5月1日[参加] 5月17日[記]
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