赤沢自然休養林 赤沢台
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2016年11月6日(日)、赤沢自然休養林を歩いた。
赤沢台とは「赤沢自然休養林」の1コースのピーク。 (あえてピークを記録すべく…この名前に)
この森は、木曽のど真ん中、御嶽山の南に広がり、「森林浴発祥の地」として有名で、写真の奥の奥に広がっている。
森は原生林ではなく、長い間、国の林政で伐採を免れてきた地域。
江戸時代は尾張藩の保護政策、明治時代には御料林と伊勢神宮の造営用備林に、戦後から現在は国有林に指定されてきました。
江戸時代は大火の復興や築城ブームにて、多くは伐採されてしまったが、尾張藩による保護政策により木曽五木は保護・育林され、現在は300年以上の美林が残る森となった。
確かに、目を見張る大木が目に付く。
あなたは、私の6倍も生きているのか〜 その事実だけで偉大だ。
ヒノキのおさらいをすると
…スギとともに建築材として多く利用され、高さは20〜30m、大きいものは50mになる。
枝はほそく、水平に広がって密な卵型の樹冠。樹皮はやや幅広く、縦に裂けてはがれる。
語源は「霊(ヒ)の木」か「日(太陽)の木」
こうした巨木の森を歩いていると、世の中の悩み事を小さく感じて、ストレス解消の役立つかも・・・要は気持ち良い。
科学的にはフィトンチッドなる樹木が発する(虫への)殺菌効果の酵素や香りが、人には良環境らしい。
巨木はヒノキだけでなく、サワラもある。
水気を好む、このヒノキ科の樹木は、沢筋や窪地に多くみられ、ヒノキより材質に劣るが水湿に強く、風呂桶などに使われたそうな。
この森の樹木、明治以降は伊勢神宮の式年遷宮の用材林としても使われています。
式年遷宮は特別な行事なので恭しい運びをしますが、昔昔は杣人が創意と工夫をして自然の力をうまく活用して下流へ運びました。
用材は、修羅を造り山を下し、小川には堤を造って水をため堤を壊して押し流し、本流には入ると筏を組んで市場まで運びます。
さて、あっという間に 唯一の展望台である 赤沢台に到着。推定標高 1,210m。
ここからは、木曽の象徴でもある「御嶽山」をまじかに見ることができる。
今は静か・・・
<木曽節>
木曽のナー 中乗りさん
木曽の御岳(おんたけ)さんは ナンジャラホーイ
夏でも寒い ヨイヨイヨイ
合唱:ハー ヨイヨイヨイノ ヨイヨイヨイ
中乗りさん・・・材木を筏に組んで木曽川を下り運搬する人たち が一般的な通説だ。
でも、御嶽をまじかで見ていると、個人的には御嶽山と人との間を取持つ人という説に納得します。
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