あの時は花には無関心だったが、今回は気合が違う。
いきなり登山不可との看板、２年前に斜面の崩壊があったらしい。
根性で崩壊場所を乗り越えいってやる！と思っていたら、
地元の方が、この登山道の左５ｍ(谷の対岸)に迂回路があった。
もう少し親切な案内版がほしい、これで帰ってしまう人もいるはず。
谷底には白い石が多く、伏流水と化しているのか、流れは見えない。
入り口から人工林はなく、落葉広葉樹帯にはいります。
新緑前は太陽光を遮る葉っぱはなく、たいへん明るい谷です。
四十雀など春の野鳥のさえずりがたいへん心地よい。
この石は風化の影響を受けやすく、尖っていたり、くぼみがあったり。
結構、触るときは気をつける必要があります。
山頂付近までずっっとたくさんの群落が続いていました。
あまり自信が無い。ネコメノソウは１０種類以上あるらしい。
濃い紫の花が特徴で、上のヤマネコメノソウと同じような場所にあった。
白い花と赤い雄蕊がちいさくて一番かわいい種類でした。
ニリンソウは２輪セットで咲く確率が高いのか。
まだ蕾のやつが、多く、この開き方がやっと見つけた。
倒木の陰にいるやつを、なんとか見つけ出した。
ユリ科の植物で花が下向き加減で、花びらに茶色の斑点が特徴的。
すっくと直立不動の姿勢が良い。
名前の由来に興味が沸いたが、調べ切れなかった。
花自信はお世辞にも私好みの花ではない。
これは兎に角写真を撮るのに苦労した、相当努力したがこの程度。
デジカメのミクロ撮影の限界を感じる。
このあたりは花が多いらしく、季節（たぶん今頃からＧＷあたり）は人でごった返しているらしい。
左に行けば藤原岳、右に行けば御池岳、ヤマシャクヤクも自生するらしい。
シャクヤクは一度見てみたい。
中部以北、特に北日本（豪雪地帯）にたくさん自生する早春花。
このあたりで、この規模は相当だと思うが、まだ早かった！
やはりＧＷ頃が見ごろか！？
なにかと路傍でしゃがんでみていると、後ろを通ったお兄さんに教えれれた。
葉っぱが無かった為か、おもったほどかわいくない。
写真は上手く撮れましたが・・・。
学名は「３を基数にしたユリ」だそうです。納得。
花が咲くのに１５年もかかるとの記事もあったが…。本当か！？
そうかわいくない花だが、苦労して咲いているのだと知ってから感動した。
はっぱがもっと開くと、花と葉っぱとのバランスといい色相といい。
今回の中では、ぴか一でした。
風化していろんな形に変形した石灰岩が苔むしています。
あまり見かけた記憶のない、変わった風景です。
冬は豪雪で水気が多いことと石灰とはどんな関係があるのか。
帰路は山頂から、日本庭園（池の平）を経由して右から帰ってこようと思っていたのだが…。
頂上まで山道の両脇はこの草だらけ。
花期は７月なので、さぞや立派な見ごたえがある景色でしょう。
葉っぱも分厚くて肌触りも良く、料理したらおいしそう！
そうとうの人が歩くので、だいぶ汚れています。
鈴鹿北部は冬は日本海側の影響を豪雪となるので、本来ならもっと雪があるのでしょう
今年は暖冬なのでこの程度ですんでいる。
池が点在し、御池（おいけ）の由来ともなっている。
そこに行こうと地図とコンパス片手に歩いたが、どうしても登山道が発見できない。
迷いながらも、カモシカに出会ったり、収穫もありましたが。
遠くに伊吹山や霊仙山が望めました。
今度は絶対いくぞ！
今回は“花の勉強”が主目的なので、すごく時間をかけました。
歩いた時間より、立ち止まって花を見ている時間の方が長かった。
「花なんて」とか最初は思ったが、見たり触ったり、帰ってから調べたり。
相当の時間を割きましたが、それだけの価値はあった。
花の大きさ・色・匂い・分布域や名前など、たいへん奥が深い。
また一つ、山歩きの魅力に触れた気がします。
平日にも係わらず、この山で２０人弱の人にあっている。
カメラ片手に明らかに花目当てのおねえさんやおじさんおばさんもいました。
それだけ人を惹きつけるものがあるということの証明です。