南木曽岳(なぎそだけ) |
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昔は山頂に祠があり、木曽駒・御嶽山とならび木曽三岳と呼ばれた。
花崗岩の山塊で、ヒノキやサワラやコウヤマキなど木曽五木の合間に露石や巨石が随所に見られます。
麓からもゴツゴツ感が見て取れます。
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木曽五木と登山道 |
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登山道は基本的には営林署の整備のお陰でしっかりしています。
木曽五木(ヒノキ・サワラ・ネズコ・アスナロ・コウヤマキ)の間を縫い登山道があります。
木曽は江戸時代、尾張藩の厳しい統制で、「木(ヒノキ)一本、首一つ」とまでいわれたそうです。
おかげで、われわれは原生林を楽しむことができる。
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金時の産湯の池 |
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昔この山は「金時山」とも呼ばれていた。
伝説で金時童子(金太郎伝説?)がこの洞窟で生まれ、この池で産湯を使ったそうな。
この金時童子は山でクマや猿を友達とし、京都に上り、源頼光という武将になったそうな。
花崗岩が故に大きな岩があり、その岩がいろんな形に想像を膨らませ、伝説ができるのでしょう。
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高野槇林(コウヤマキハヤシ) |
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木曽五木の一つ。
福島以西に自生する常緑高木で、庭園樹として寺院などにも多いらしい。
この規模で自生しているのも珍しいのでは。
最近では「悠仁さん」のお印に決まった時、一時脚光を浴びました。
すっくとのびたさわやかな木です。
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急坂また急坂 |
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このコースは標高差約700mをぐいぐい登るコースで多少の体力を要します。
巨岩や沢をまたぐルートも多いため、鎖や階段が整備されています。
今は冬だが、夏は相当汗が噴出すだろう。
途中、カブト岩なる巨石もあり、木々の間から麓の集落などもちらほら眼下に見え出す。
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イワカガミ群落の葉っぱ |
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イワカガミの群落と書いた看板がありました。
花期は6〜7月なのでまったく咲いていません。
よく観ると葉っぱの間に芽らしきものはあり、あれが伸びてくるのだろう。
相当の個体数がこの付近にあったので、シーズンは見ごたえがあるでしょう。
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南に恵那山 |
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登るほどに、南に恵那山の雄姿が見えてきます。
この山は木曽山脈(中央アルプス)の少し西にいちする前衛の山です。
主稜線からすこしはずれているだけなので、この山の延長線に恵那山があるような錯覚に陥ります。
写真右には中津川や恵那がみえ、高山の連なりがここで終わっていることが良くわかる。
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立ち枯れ |
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山頂に近くなると立ち枯れの木が出てきます。
高い山での立ち枯れは、岩塊という土壌と大風の影響で樹木の根が切れやすくなり、木がたったまま枯れるのではないかという説があります。
昔は酸性雨という説もあったような・・・。
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南木曽山山頂【1677m】 |
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山頂は樹林に囲まれ展望は利かない。
暖冬とはいえ、標高の1500mを超えるとそれなりに雪が深い。
新調のスパッツなしでは靴とズボンは濡れたいへんだろう。
ここまで約2時間、誰にも会わなかった。
下山は尾根を下る。
ここから少しいった北側が展望が最高なのです。
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御嶽と乗鞍! |
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下山道途中の岩の上に立つと、西側が大展望です。
左が御嶽、右が乗鞍です。
ちょっと3000m前後に雲が立ち、完全にすっきりとは見えません。
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北の笹原〜展望地 |
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避難小屋があり、上の原道分岐あたりは、笹原に覆われた高原状になっています。
北側と東に展望がよい為、眼前に中央アルプスが大迫力で迫ります。
この山は地形的に曇りの日が多いらしく、冬の天気が安定しているこの日は大展望がききます。
しばし、言葉無く佇みます。
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中央アルプス |
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こんなデジカメでこの大迫力は説明できない。
この山は樹木・花崗岩の巨石、登るほどに変わる(南→西→北→東)展望、頂上付近の高原などバリエーションに富みたいへんたのしい山歩きでした。
人気があるものうなずけます。
今日は祝日で快晴なのに誰にも合間会いませんでしたが・・・。
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