パリ!初散策

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2008年5月1〜2日、晴れ。
初めて泊まりでパリに行きました!
数百年の歴史を感じられるこの街。
“芸術の都”とたたえられる雰囲気が短い時間でしたが体験できました。

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エッフェル塔 
すごい人でした。あまりのすごさに登る気がうせます。
フランス革命100周年を記念して建てられた、324mのタワーです。
奇抜な概観!? 
当時は奇抜な概観が物議をかもしたそうな。
文学者モーパッサンはこの塔を嫌い、よくエッフェル塔へ行ったそうです。
「エッフェル塔が嫌いなやつは、エッフェル塔へ行け」(当時のことわざ)
エッフェル塔が見えないからです。
錬鉄製
スチール(鋼材)が発明される前段階の錬鉄という鉄で出来ています。
溶接が出来なかったらしく、リベットなるもので接合しました。
よくみるとカーブや鉄骨部も細かいく、繊細なものの積み上げでこの塔はできています。
凱旋門
1905年ナポレオンが戦勝記念に建てさせた凱旋門。
エトワール凱旋門というそうです。
凱旋門は古代ローマからの習慣で、もっとも有名なものがこれです。
下から
ナポレオンの死後、1836年に完成、彼は死んでから初めてこの門を潜った。
第一次大戦の戦没者を祭り、第二次大戦にはヒトラーが戦車で凱旋しています。
ある意味、フランスの象徴でもあります。
アレキサンダー3世橋
セーヌ川で一番美しい橋といわれているそうです。
ルーブル
セーヌ川とルーブル辺りは世界遺産にも登録されているようですが、ここはうわさどおり華やかです。
12世紀頃、パリはヨーロッパ第一の都市となっていますが、フィリップ2世はノルマン系英国人から街を守るためにルーブル城なる城塞を造ったのが始まりです。
ヨーロッパ第一の都市といっても10万〜15万人レベル!
同時代の“京の都”は15万〜20万といわれているので、やっぱり日本ってすごい!
グランドギャラリーへ
その後、増築が進み17世紀、ルイ13世〜14世の時代に要塞から宮殿へと様式を替え、絢爛豪華な時代の建物となって行きます。
ルイ14世の時代にベルサイユ宮殿の造営が始まるまでフランスは相当のお金をここにつぎ込みます。
ナポレオン三世の時代には、もうグランドギャラリーと称する中央芸術の展示場として公開をされていたようです。
ルーブル美術館へ
現在は、世界有数の美術館として有名であります。
が、あまり建物を見る人は居ませんが、相当立派で見ごたえがあります。所蔵品は30万点、常時約3万点弱が公開されています。
奈良の正倉院にもシルクロードの東の終着点としてお宝が約1万点あり、毎秋「正倉院展」として公開され、あれを思い出させます。
骨董屋の看板
美術館近くの骨董品屋が軒を連ねます。
なかなかヨーロッパの看板は味がありすきです!
ワイン屋
ワイン屋さん!
分かりやすい!
ルーブル入り口
ルーブルに入り口がいくつかありますが、このピラミッドが正門!
これは21世紀になってからできたようですが、賛否両論!
エッフェル塔のようにいつかなじむか。
ミロのビーナス
ご存知、「ミロのビーナス」、ルーブルの至宝の一。
古代ギリシャ時代(紀元前1300年頃)の彫刻で総大理石、エーゲ海のミロ島で発見されたヴィーナス像です。
1820年農夫が断片を発見し組み合わせたところ上半身裸体の美しい女性像が現れます。
その価値の大きさから、かずかずの逸話を残しながら、所有権が転々とします。
侯爵、ルイ18世、最後はルーブル博物館の所蔵となりました。
 聡明な顔立ち、豊満な肢体、繊細な彫刻技術、とても3000年以上前(日本では弥生時代!)の作品だとは思えません。
見ていて美しいと感じるのはあらゆるところに黄金比が当てはまるのだそうです。
残念ながら両手が発見されていないのですが、この手はりんごをもっているとか、推論と憶測を呼び、人々の想像を膨らませます。
ミロのビーナス2
後ろ姿です。
公式写真ではなかなかお目にかかれませんが、プライベートの写真では皆さんとっているようです。
サモトケラのニケ
ギリシャ神話の勝利の女神、エーゲ海のサモトケラ島の神殿に張り出した船の船首に飾られていたそうです。
紀元前2世紀、海戦に勝利した記念にロードス島から贈られた彫像のようです。
足を一歩踏み出した勇壮な姿、力強い筋肉の躍動感、見るものを圧倒します。
ビーナス同様、顔や手がないのですが、それが故に存在感を高めている感じがします。
サモトケラのニケ2
後ろから、やっぱり力強い。
グランドオダリスク
有名なアングルの作品です。
体のバランスが悪い、アングルが複数の視点などいりいろ物議をかもしたようです。
「オダリスク」とは「トルコ後宮」を指します。 艶やかの雰囲気や肌の色愛はやっぱり見るものをひきつけます。
 森 
数ある有名な絵画の中で私の興味を引いたのは、フランソワ・ブーシェ、1720年作の「森」です。
絵画としてではなく、(絵の良し悪しは私にはわかりません(笑)、18世紀の森が忠実に描かれているからです。
夏でしょうか、鬱蒼と茂る森、針葉樹と広葉樹の混合林、清らかな小川、休息をとる騎士たち、青空と暗雲。
ヨーロッパの森の懐の深さ、不気味さ、豊かさなどいろいろ感じさせられる絵でした。
オルセー美術館
ルーブルを離れ、オルセー美術館(主に近代絵画を所蔵)へ行きます。
もともとは駅でしたので、天上も高く、なかなかよい雰囲気です。
こういうところの感覚が日本にはないような気がします。
日傘の女
モネのこの日傘の女は3枚あるそうです。
一枚目は34才の時、妻と子供が描かれています。
この絵はその10年後、その妻と離婚してからの絵です。
1作目より顔をぼやかし、子供を描かず。
さて、なにを思い描いたのでしょう。
ひなげし
これもモネが描いた妻と子供とひなげしです。
ひなげしの赤い色が緑に映える印象的な絵です。
ロダンの「地獄の門」
ダンテの『神曲』地獄篇に登場する『地獄の門』をロダンが彫刻した作品。
最上段で地獄を覗いている男が「考える人」です。
スミレの花束をつけたベルト・モリゾ
モネエドゥアール・マネ作、「スミレの花束をつけたベルト・モリゾ」、凛々しく意志のある顔立ち、背景の白や黒の衣装を使ったモノトーンのシンプルな色彩、スミレのワンポイント。
じっと近寄ってみる(10cmぐらいまで近寄った)と、油絵の筆さばきは荒く、この荒さでどうやってこの雰囲気をだせるのか不思議でした。
「モナリザの微笑み」より、こちらの方の微笑み?の方が私には魅力的でした。
モリゾを近くで
どの美術館での共通するのは、美術品が身近だということです。
どの作品もガラスケースに入っていませんし、カメラで写真もとれ(フラッシュ厳禁,室内写真の多くは技術未熟なお陰でぼけています)、作者の筆のタッチまでジッとみることが出来ます。
その作品の横で、デッサンをしている人もいるほどです。
絵画や彫刻が身近なのは、本当に良いことです。音楽もそうですが、絵や音楽は造る人にはわかりやすい自分の表現手段ですし、見たり聞いたりする人のここをを豊かにしたり、感覚を触発したりします。
日本にもすばらしい文化や芸術がありますが、まだ気軽に家族で美術館という感じではありません。
が、ここ数年美術館が身近な存在になってきている気がしますが、日本に戻ったらもっとしっかり文化に触れよう、“本物”を見て自分磨きに励もうと思うのです。

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