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この中世の景色
この街は9世紀に開かれ、北海との水路を築き、街中に運河をめぐらせ、北欧州の貿易の拠点となります。
13世紀にヨーロッパ随一の貿易港、ハンザ同盟の中心都市となり、毛織物の交易が盛んで、15世紀頃まで隆盛を極めます。
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歴史と水路
ところが、15世紀の後半に水路が泥と砂で埋まり、北海との水路が機能しなくなり、街は一気に勢いをなくします。
19世紀の産業革命の波にも乗れず、街は新しく生まれ変わりませんでした。
それが、幸いして、中世の姿そのままが現在の残っているわけです。
世界遺産にもなり、「屋根のない博物館」といわれる由縁です。
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鐘楼
世界遺産でもある「マルクト広場」にある鐘楼、街のシンボルでもあります。
ちょっといびつな形だとみていると、13世紀の着工で、上部は15世紀に増築されています。
街のあちこちに見られる、お店の吊看板は、あちこちで見ることができます。
中世の識字率はたいへん低く、飾りで建物やお店を認識するために、こった看板や建物を造ったそうです。
装飾やデザインがヨーロッパが今でも優れているのは、そんな背景もあるのかもしれません。
江戸時代の両替商看板なんど図柄がそれらしくはなっていましたが、
時代が進んだ1900年頃の江戸の識字率は90%、ロンドン20%、パリは10%であったことを考えると、この数字とVISUAL化との関係にも深い意味がありそうです。
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特徴ある建物
階段状の切り妻屋根、三角小窓や長方形の出窓などがこの街の特徴で、それも建物を識別させる為にひとつひとつに工夫をこらしたのでしょう。
そう思って、その形を眺めるとき、造った人の創意工夫の姿を想像して歩くとまた面白いものです。
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救世主大聖堂
ブルージュ最古(12世紀)の教会で、荘厳な雰囲気です。
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タペストリー
ゴブラン織りのタペストリーで有名なようです。
ゴブラン織といえば、北ヨーロッパのフランドル地方が有名です。
京都の祇園祭りで鉾の前後を飾るゴブランはたしかオランダやベルギーのものであったかと記憶しています。
確かに、装飾品として貴族が愛したこの織物を古都京都でも大事にされるのはなにか共通するものがあるのでしょう。
この時代のヨーロッパと日本との関係は薄そうですが以外に交流があったのかも知れません。
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