サントル運河

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■2009年10月3日(土)、天気はベルギーらしくどんよりとしていましたが、今日はフランスとの国境近くにある サントル地方の運河を歩いてきました。
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運河といっても、ここの地形は高低差がある為、船を容器にいれて持ち上げる大掛かりな“ボートリフト”というやつが4機もあります。
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この4機は、1888-1917年、ムーズ川とエスコー川のそれぞれのドックを連絡してドイツからフランスへの直通幹線を実現するために、その間(ラ・ルヴィエール〜ティウ間)に存在する67mの高低差を克服する手段として建造されたようです。 ヨーロッパ19世紀の運河建設・水工学発達のひとつの頂点を示す傑出した建造物であることから、意外や意外、世界文化遺産です。 せっかくだから、歩こうっと。運河沿いに往復約10km、高低差67m! 電車になんか乗りません、乗れません。
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運河というと人工的に造ってあるので、やはりまっすぐが多い。
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それなりの歴史もあります。
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世界遺産ですから、観光船もとおります。この寒空ですから、あまり人は乗っていませんでした。
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この運河は、小さい村をすりぬけて繋がっているためか、カーブを描いている箇所が何箇所かあります。 まっすぐより、円弧を描くほうが風景も絵になります
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街や村には様々な種類の橋がかかっています。 回転橋、昔初めて天の橋立でみた時は感動しましたことを思い出します。
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跳ね橋、これはあまり日本では見かけませんが、こっちでは時々みます。 小さい橋だと合理的です。西欧のお城の堀にかかるのも跳ね橋からきているのかな。
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ボートに住む人。 レジスタンスの慰霊碑?
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世界遺産だというのに、散歩やジョギングしている人たちにしか会いません。 ベンチのいい場所で設置されており、休憩にはもってこいです。久々にスイーツ(抹茶の団子)を食べます。 こんなベルギーの片田舎で、運河をみながら日本の甘味をたべるのもおつなものです。
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主役のボートリフトです。運河の高い側からの写真。
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横からみると。水位差は約15mほど。
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下から見上げた図、うえに大きな鉄の箱がありますが、あの中に船を入れて、リフトします。
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あの大きな鉄箱は、この支柱で持ち上げます。もう片側の箱に水をいれその下がる水圧を利用しならが、持ち上げるようです。
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動力源もたいへん風情のある建物に入っています。明治村でみるような建物だなあとか思っていると。 これが造られてのが1900年前後、日本はまさに明治時代です。 19世紀のヨーロッパの水工学の水準がいかに高かったかがわかります。
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最後の4機目にきたところで、新しい運河がその先にひらけていました。
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その先には、巨大な建造物が。ちょっとなんだか、でかすぎないか。 「ストレピ・ティウ・リフト」、2002年に完成した世界最大のボートリフト。 高低差73mの運河に、1350tの船を収納し、水も含めると約8000tの重量を昇降させることができる巨大なリフトを2基備えているらしい。 いままでみてきた4機分をこの1機が能力を大幅にあげて一気にこなすことができるそうです。
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景観に配慮した造りになっているともっと良いのに。しかし、人間の技術の進歩は偉大だ。 19世紀から21世紀へジャンプした思いです。
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