八甲田 最高峰 大岳
八甲田山系 最高峰。1584.4m。
2006年10月4日(水)。昨夜の雨もあがり快晴。
2006年10月山歩き三昧の第一弾。
東北の名峰にして、日本百名山。
100万年前から大規模火山活動を繰り返し、十和田・八甲田山系が形成される。
甲状や尾根上の山が多く、八甲という名もここからきているらしい。
古くからの火山活動がもたらしたこの壮大な景色が私は好きです。
湿原・平原・原生林や温泉も点在し、山歩きを楽しめる要素が詰まっています。
明治時代の悲劇、210名中199名の命を落とした「八甲田山 死の行軍」でも有名です。
名湯酸ヶ湯が基点 | |
千人風呂で有名な酸ヶ湯温泉。 ここが基点で、着地点。 1990年代、バイクでここを訪れて以来の再訪、なつかしい。 大岳を遠望する。 天気は快晴。 |
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登山道取り付きから酸ヶ湯を望む | |
毛無湿原への登山道取り付き口から。 駐車場の広さからこの温泉の規模がわかる。 バスもたくさんいる。この雑踏から離れ、本格的な登山道へ。 秋の八甲田も色づきはじめ。 空気も澄んでたいへんさわやかだ。 |
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毛無平から八甲田連峰 | |
下毛無、上毛無と続く。 この高原湿原は八甲田の融水を貯めた湿原らしい。 10月には花はあまりないが、6月〜9月はすばらしい。(らしい) 黄金色と遠くに見える錦の八甲田のコントラストが美しい。 |
木道と岩手山 |
北西に岩木山が遠望できる。 1625mある青森県最高峰だ。 独立峰でよく見える。 秀麗とまではいかないが、“おいわきやま”と親しまれるのがわかる気がする。 どっしりした山で、かっこいい。 |
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大岳の直登道から毛無台 | |
大岳への直登り。 ご丁寧に木の階段が設けてある。 階段は自分のペースで歩けないので、逆に疲れるのだ。 眼下に湿原の一部が見えるこんな広大な湿原を歩いてのは始めてだった。 |
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井戸岳と赤倉岳 | |
大岳非難小屋をすぎ、最後の登り。 森林限界を超える。 背後に井戸岳と赤倉岳。 旧火口と点在するもみじが美しい。 |
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3時間で山頂 | |
大岳山頂。 爆裂火口の最上部でもある。 森林限界を超えている為、樹木はなく、溶岩だらけ。 荒涼とした風景だが、360度の大展望。 写真の右側は青森と陸奥湾。 |
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山頂東側田代平・雛岳・高田大岳 | |
2つの三角錐。雛岳と高田大岳(1552m)。 みごとな三角錐で印象的な風景。 絵的にはこの景色が一番印象に残った。 左が田代平。大規模湿原や温泉もある。 ここは100万年前は十和田湖と同じカルデラ湖だった。 よく見ると外輪山らしきものもあり、巨大な湖の姿を想像する。 また、この地は明治35年、仮想敵国ソ連の八戸侵入を想定した雪中行軍訓練の場であった。 準備不足と悪天候がたたり、総勢210名の内199名の犠牲者を出す大惨事の舞台でもある。 前夜、この田代平キャンプ場で親切な管理員のおじさんとそんな話をして、背筋が寒くなった。 1997年に自衛隊の方が3人、冬に硫黄ガスにやれれている因縁の場所だ。 |
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山頂北側 赤倉岳・日本海 | |
北は陸奥湾が望める。 時には北海度の駒ケ岳もみえるらしい。 |
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山頂南側 南八甲田・十和田湖方面 | |
南八甲田。 幾度となく繰り返す火山活動の結果の壮大な風景。 |
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山頂南直下 | |
直下の風景。 湿原・高原と紅葉。 南八甲田と北八甲田の境目の高原・湿原。 らしい風景といえる。 |