海外出張って

現在地:空と雲と山歩き>山で思うこと>人生はサイドストリーが面白い>海外出張って

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ロシアのカッコいいヘリコプター
サンクトペテルスブルグからウストルーガへ、新しく造成中の港を見るという。
まだ道路がつながっていないので、ヘリコプターで行くという。
空港のヘリ待機場に連れていかれ、居並ぶ最新鋭機を素通りして、一番奥のこれでいくという・・・どうみても戦前?の旧式モデル。
ヘリは保険の対象だったか? 出張中だから会社が慰問金をくれるよな!? と思いながら、現地で合流したローカルスタッフと乗り込む。
顔面蒼白の私にロシア人のパイロットが親指を立ててニコッと笑った。

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海外出張ではいろんな体験をした。
国が違えば輸送機器は違う、民族も言葉も宗教も考え方もそれぞれ。専門は中国語だったはずなので、仕事では不慣れな英語。苦労も多いが、知らない世界を見るのは楽しかった。
カウントすれば「90回」
日本からの出張回数、会社在籍の34年間の積み上げ。欧州赴任を3年間も経験した。グローバルな会社だった。
海外関係の業務は17年間、一番忙しかった2000年台は8年間で52回。一番多い年で11回を数える。
1回に1W程度、工場の立ち上げ支援というとブラジルなど3W滞在した。
インドから飛行機から帰ってその足で長男の幼稚園の運動会に合流したこともある、朝から晩まで忙しいので下の娘など「おじちゃん、また来てね」と言われる始末(笑)
どこまで会社のお役に立てたかは自信がないが、家族には迷惑をかけたことは間違いない。
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最初の出張はインド。1991年だった、入社4年目。
インド西部、パキスタンとの国境近くの沙漠にある湊町・カンドラと最大の商業都市ムンバイ(旧ボンベイ)
行きはニューデリーでトランジットしてボロボロのプロペラ機で入る。宿泊ホテルは街で唯一のホテルのInternational Hotel Kandla。なかなかインパクトのある出だしだった。
ムンバイからの帰国便、出国審査が終わったが濃霧で飛行機が飛ばなかった。空港で一夜を過ごし、乗った飛行機が香港経由。
当時、電話もなく日本へは連絡出来ず。翌日の夜に香港から日本へ連絡。まだ新妻だった妻が心配していて、電話口でホットしたのか泣いていた。
あれからインドは、新しい工場が出来るというプロジェクトも重なり、5回ほど行った。
初めての海外出張がインドの片田舎、まともなホテルはない、水も食事も合わない。大歓迎されるので食事も上手いといって食わねばならない。
目的は港調査だったが、とても日本と比較すればまともなインフラはない。
すべての基準は日本だったが、ここで基準は捨て去った。
余計なものをそぎ落とし、仕事をするに必要なものがなにかを積み上げることが肝要であることを学ぶ

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アメリカも何度か訪れた。
アメリカや中国やロシアなどの平原を眺めると大陸のスケールの大きさを感じる。
地形や気候はそこに住む人々の大きな影響を与えることを学習
平原がどこまでも続く大きな国は、考え方も“大きい(=おおざっぱ)”! 
土地が広いから、スペースを効率的に使うという発想がない(必要ない)、気持ちにゆとりがあるのか、気持ちが大らか。
アメリカ国内の移動で、南部のジャクソン(メンフィスだったか!?)に行くとき、シカゴでトランシップだった。
飛行機が到着地の天候不順でキャンセルとなり、待ちに待って乗った飛行機が「サウスイースト」とかいう南部の飛行機会社だった。
疲れ果てて夜中にジャクソンに到着、キャビンアテンダントが「Welcome to Hawaii」と嬉しそうにアナウンス、乗客も上機嫌。
なんだよ、こっちは仕事で疲れてホテルに向かうのに…この差は…。
中西部に鉄道の調査にいった。アメリカの長距離輸送の主役は鉄道で、国内には数キロに及び列車が縦横無人に走っている。
大平原の鉄道基地で、貨物の積込み施設を調べていると、運転手が「列車を運転させてやるよ、こっちこい」と手招きする。
小さな町を横切って一駅ほど運転する。これはこれで楽しかった。
しかし、日本では考えられない大らかさ。

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一番よく通ったのが東南アジア、シンガポールのクロスドックプロジェクトやアジアの定期会合によく呼ばれた。
広州、香港、タイワン、フィリピン、ベトナム、タイランド、インドネシア、オーストラリア
発展途上国はエネルギッシュ、日本とはまた違う昼の暑さ、
20年以上前、スターバックスのアイスモカを初めて飲んで、なんと旨いものものかと感動した。
あれは上手かった。
真っ青な空、高層ビル、アジアの暑さ、シンガポールのアイスモカの甘い冷たさが絶品で、今でも鮮烈に脳裏にある。
あれからスタバも日本に激増したが、あの味には出会っていない。
夜は夜で元気だ。
付き合いで、綺麗な女性のいるお店へ連れていかれた!? ひな壇と呼ばれる階段状にずらっとならぶ女性を選んでお酒を二人で飲むというシステム・・・
元気な時は楽しいのだが、仕事で疲れた夜は早く帰って寝たい・・・
働き盛りなので、真面目に仕事に打ち込んだ。
ホテルに帰ってからも、ホテルのラウンジで酒を飲みながら仕事をつづけた。効率的だったかはどうか疑問だがコミュニケーションは良くなった。そんな時代。

90回、貴重な体験をした。
経験は蓄積され仕事に活かせたのはもちろんだが、人生の糧になった。
柔軟な考え方、大きな視点での物の見方が出来るようになった。逆に大雑把になったかもしれないが・・・(笑)
海外出張は、いろんな世界を体験することで日本との差に気が付かせてくれる、日本の良さと悪さに気づくこと。会社のお金でこんなことができるとは幸せなことだ。
なにより視野が広くなる、心が広くなる。

時々、頭を脳に刺激を与えると思い出す不思議に鮮明に思い出す記憶を列記しておこう。仕事以外の事ばかりが面白い。

<記>
「天津の濃霧」・・・信じられない濃霧、数メートル前が見えない!ホテルに戻るまでの死ぬ思い
「北京―天津の地平線に沈む夕日」・・・初めて見た 水泳線ではなく地平線に沈む夕日と延々に続く畑を人力で耕す一人の農夫
「ニューヨークの出入国検査官」・・・同時多発テロ直後のNY。何度もT/Sしていると検査官と顔見知りになった。「また、あったな」
「ブエノスアイレスの夜景」・・・長旅を終えてやっと飛行機から見えてきたブエノスアイレスの街のオレンジな夜景
「マレーシアから呼び出され香港の中華料理」・・・クアラルンプールから香港への呼び出し、香港での上手い中華料理と店を出た時の派手な看板群
「シンガポールでの荷物ロス、1万円ワンナイトキット」・・・SAがまさかのカーゴロス、詫びの1万円が先輩にたかられた夜
「グランドハイヤットホテル上海」・・・役員との出張、54階がロビー、このホテルを建設する中国の勢い
「広州花園飯店の裏のマッサージ屋」・・・とにかくマッサージが安くてよかった、お姉さんの耳かき付きで12元
「天津でのケンタッキーの買い方」・・・仕事が終わらず夜食を買い出し。列なしで、お金を受付に突き出しての注文方法を習得
「インド タージマハールホテル前の物乞い」・・・すごい数だった。危険を感じる体験
「ムンバイの女王の首飾り海岸の美しさ」・・・砂浜が弓状に夜景が首飾りのよう、昼では想像できない美しさ
「サンパウロ パウリスタ大通りのクリスマスデコ」・・・最大のビジネス街、サンタクロースや雪ダルマなど真夏のど派手なクリスマスデコレーションに圧倒
「バンコックの大渋滞」・・・とにかく大渋滞、シートベルトをすると「そんな物無意味」と失笑の思い出
「ブエノスアイレスの南十字星」・・・初めて見た南十字星
「ブラジルのシュラスコ」・・・とにかく旨かった。部位の名前を忘れた
「カンピーナスのハチドリ」・・・ハチドリを初めて見て感動
「アルゼンチン牛」・・・シュラスコに負けずに上手いアルゼンチンステーキ
「バンコックのポールダンス」・・・大劇場で女性がポールダンス、疲れているのかとても魅惑的
「イスタンブールのボスポラス海峡の夕食」・・・美しい海上と夜風に吹かれながら、こんなとこで飯食っている自分に思いを馳せた
「ベトナムのフォー」・・・ハノイでもホーチミンでも、現地のホテルで朝食べると本当に美味し
「香港のパスポート忘れ」・・・香港から中国本土(深圳)に入るに最初はパスポート忘れた、地続きの国境を思い知った
「揚子江の中州」・・・容器の製造メーカを訪問、揚子江の中州へ。渡るのに1時間、中国で三番目に大きな島に驚き
「チェンナイーバンガロールのロードサーベイ」・・・350kmをトラックが走れるか調査、道幅、高架で巻尺もって汗かいて
「上海の夜と商社」・・・商社アレンジの夜
「バンコックのタニヤ」・・・これがアジアの夜
「シンガポールの女」・・・あの女、トラウマ
「ダーバンの夜、オランダ系女性」・・・唯一の日本レストランでのプリンの思い出
「ウクライナ オデーサ(ロシア名:オデッサ)港の車」・・・ブラックな輸入車とウクライナ女
「モスクワ 洞窟での夕食」・・・現地の社長に連れていってもらった高級レストラン
「シンガポールの映画館で」・・・太平洋戦争で日本が敗戦を迎えて終わる映画、最後に観客の中心層であるほとんどの若者がスタンディングオーベーションをした絵の衝撃
「ニイタカヤマノボレ」・・・台湾の訪問先で、地図を眺めていたら「ここが昔のニイタカヤマノボレの山」ですと、台湾の方になにげに話してくれた時の複雑な心境

【アジアの定例会で良く顔を合わせたメンバー:みんな元気かな!?】
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2021年8月11日 [記] 2023年1月3日[インド写真追加]

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