人生最大の自由時間〜バイクツーリング編
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阿蘇山系とHONDA Clubman
大学時代はバイクで旅した。
何台か乗り換えたが、お気に入りはHONDA Clubmaというバイク。エンジンスタートはキック式、短気筒エンジン。
兄の影響で、ライダーに憧れ、車の免許よりバイク免許を選んだ。
キック式という旧態然とした方式でエンジンをかける。エンジンをまたに挟み込み、振動を身体全身で感じる。あの感じがとても良い。
クラッチをつないでアクセルを回す。動き出す、車より早い加速感。風を切って走る爽快感。
対向からバイクとすれ違う時のピースサイン、「バイクに乗っているいる」というだけの一瞬の繋がり、一体感。
ツーリング仲間もいた。
休みの度に全国をツーリング。
最北は知床カムイワッカの滝、最南端は鹿児島の都井岬。
北海島、東北、中部、近畿、中国・四国、九州と全国を巡る。
お金がないので、気候が良いとテントを担ぎ、悪い時は安宿を見つけては泊まる。
時には、日本海でコーヒーを飲みたい。そんな目標で、週末にフラット若狭湾まで走る。
なにを目的に走っていたのか・・・知らない世界を見たっただけかもしれない。
北海道の網走駅に8月7日に集合しよう!
3人のツーリング仲間とそれだけを約束して、そこまでは行きあたりばったりの一人ツーリングを始めた。
大阪から高速に乗って240Km走って中津川ICで降りる。馬籠を通過して中央アルプスを越えて、木曽駒ケ岳の麓のキャンプ場に宿泊。
大阪からは遠い・・・現在は愛知に住んでいるので身近なエリアだが・・・初日にこの工程は若いながらも疲れた。
ロープウエイで千畳敷カールで一人記念写真。その後、身近な存在になるこの山岳地帯も当時は観光気分。天気は良い。
2日目は高校時代に初めて歩いた高山である八ケ岳の麓に泊まる。このころすでに八ヶ岳の優美な裾野に魅せられていた。
3日目は白馬の麓でキャンプ。
もっと先まで行く予定だったが、サークルの女子が白馬のペンションでバイトをしていたのでそこに遊びに寄ったのが運の尽き。
ペンション オーナーに「ここで泊まりでバイトしていくっ?」とまで言われたが、日程を考えると網走に到達できないのでお断りする。
だた、こっちから誘ったか誘われてか・・・後輩を後ろに乗っけて展望の良い山の上までプチデート・・・そんなことをしているので時間がなくなり白馬泊となった。
4日目、白馬からスピードアップ。新潟十日町などを抜けて、猪苗代湖へ。
国道沿いの山深い森の中をひたすら走った記憶だけ。記録も写真もない。
5日目、蔵王の横を通って国道112号線を北上する。
早朝に蔵王の有料道路を通過するときにトンボの大群が路面にいた。ビビったが思いっきり通過すると一斉にトンボが飛び立ち視界がなくなく。そんな思い出。
国道112号線は奥羽山地を走る、とても立派な橋がなど整備されていて、奥山を走っているがとても快適な印象。
また走ってみたいと今でも思っている。
キャンプ場が見当たらず、民宿に飛び込む。キャンプに飽きてきたのもある(笑)
宿のおばちゃんに「今日泊まれますか?」と聞いたが、「×%#▽?・&」という回答。
返事の日本語が分からなかった。山形弁が分からなかったことに驚く。あったかいごはんとお布団で久々に快眠。
6日目、山形から海に出て、鳥海山スカイラインを走る。気持ち良い。スカイラインは5合目まで、いつか登ろうと思う。
秋田市を抜け、男鹿半島の志賀海水浴場でテント泊。よく走った。海辺のキャンプ場は暑いのだが、良く寝た。
7日目、十和田湖を抜け酸ヶ湯温泉の千人風呂に入る。
脱衣所を抜けて、湯気が浴場中に充満している。大きな大きな湯舟につかろうとしてら隣に女性がいてびっくり。混浴だった。
温泉前に公衆電話から実家に電話をする。元気なこと、あと1週間ぐらいで帰ることを伝えると「そんなに早く帰ってこなくてよいから」と邪魔扱いの反応。
まあそんなもんか。昔から勉強以外のことは自由放任だった。息子が家に帰ると飯を作らないかんからな、きっとそれが面倒だと思ったに違いない(笑)
八甲田山を下り、青森市街で晩飯、たまたま「ねぶた祭り」をやっていた。その大迫力の山車と熱気あふれる踊りをボ〜と眺める。
夜中発の青函連絡船に乗船、早朝に函館到着。離れる青森の街の灯、ちかずく函館の町が感慨深い。船内で仮眠、数時間だった。
8日目、夜明けと共に函館の坂を駆け上がり、国道230号線を北へ北へ。
札幌、滝川、旭川を抜けと走り抜け、北海道のど真ん中、大雪山 層雲峡で宿泊。
とにかく翌日には網走駅に着かねばということで、500kmをひたすら走ってここまできた。
疲れ果てていた。銀河の滝・流星の滝を見たこと、夜はお店で熊五郎ラーメンを食った事だけを覚えている。
そしても9日目、10時だったか!? 網走駅にて仲間3人と無事合流。
駅入口のレンガの階段で「感動の再会」が今でも思い出される。その時の絵は鮮明。
聞けばみんな、フェリーで来たらしい。その時はなにっ(# ゚Д゚)と思ったが、こっちはそれなりに楽しんだのでまあ良い。
サロマ湖 喜多山キャンプ場に宿泊、明日はどの道をどう走ろうとか、キャンプの火を眺めながらワイワイ話すのが、仲間と話せるのがいつも以上に楽しい。
この時に気が付いた。1週間も一人で旅するのは自分には不似合い。3日が限界か。
10日目、支笏湖・摩周湖を走り知床へ。
知床横断道路を通って、オホーツク側の羅臼キャンプ場に夜中に着く。
夜中に手探りでテントを立てて、道路の反対側に露天風呂がある。ほっと一息。
野趣あふれる素朴な風呂で、これが北海道かと 北海道を感じた一日だった。
11日目、野付半島をぶっとばし(・・・地図上にも制限速度なしのアウトバーンと書いてあったような)、気持ち良い。
釧路湿原を通って、阿寒湖間キャンプ場、テント泊。
12日目、池田ワイン上でステーキを食べる。この旅、最大の贅沢。 帯広を通過して、糠平湖キャンプ場でテント泊。
13日目、富良野の波状丘陵を走る。持っていたツーリングマップにも「思わずヤッホーと叫びたくなる道」とある。その通りだった。
当時 北海道のキャンペーン「でっかいどうほっかいどう」とはまさにこのことと感動した。夕日に染まる富良野岳をサイドミラーに、白金温泉キャンプ場にテント泊。
14日目、一路 小樽のフェリーへ。小樽のフェリー岸壁で野宿。バイクを風よけにシュラフに包まる。
朝起きたら、頭も口の中も砂まみれ。なぜそんな宿泊をしたのか思い出せない。お金がなかったのか、それでよいのだ学生時代は。
九州も、四国も、中国も、近畿も、仲間といろんな道を走った。
社会人になって、家族でも、あちこち旅行するのは、こんな風に外に出て知らないもの物をみることに取りつかれたのかも知れない。
先日も九州の高千穂峡を家族で旅した。
九州ツーリングの時に、この地を通過したが、高千穂峡は認識していたのだが、見ずじまいだったことを思い出す。
日本全国、そんな思い出がたくさんある。その地に行って思い出すこともたくさん。
脳内にある場所の記憶というが呼び起こされるのだろうか。過去と現在がつながり、なにやら今の旅行も感慨深い。
なぜ、バイクに惹かれたのかを考える。
エンジンを挟む感じは、まるで動く機械を身体に感じれるのは、それを自在に操り走れるのは魅力的だった。
自動車のように守られた空間ではなく、生身の身体が高速で走れること、それそのものが冒険を感じること、そんな魅力に取りつかれるのかもしれない。
バイクを手放してから、数十年・・・あの冒険心をまた感じたい。
2024年1月13日 [記]
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