京の紅葉と歴史

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京都にはたまに行きたくなる、なぜかって…

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先日の秋の天気の良い三連休、急に京都に行きたくなって、妻と京都の紅葉を見に行った。
紅葉の名所 高尾山神護寺、開山は天長元年(824年)、空海が真言宗の立教の基礎を築いた寺。
今日の北西、仁和寺や天竜寺の更に北側山の奥にある、当時から紅葉の名所。

なぜ急に行きたくなるのか…愚問のようで、意外に奥の深い問い。
お寺に参るというよりも、古い伽藍と紅葉を眺めにいくといいうことか、
妻を誘ってデートができるからか(笑)

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子供が小さい頃は、年賀状の家族写真に使うからといって、京都や奈良のお寺の紅葉を見に行った。
やはり、古いお堂や赤や黄色の葉っぱは絵になるからだ、もちろん自分が外に出かけたい気持ちもある(笑)
この写真は2000年秋、京都 東福寺、京都五山の一つ、延長2年(924年)創建の古刹で大伽藍。
通天橋からの紅葉は、京都の紅葉名所の中でも有名処だ。

JR東海のCM「そうだ京都 行こう」シリーズで“桜より紅葉を選んだ”寺と言われているほど。

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紅葉は赤や黄色がフォトジェニックだらか、でもなぜ京都…?

「ただの紅葉ではありません、八百年前に繋がるタイムトンネ♪」
「もの言わぬ景色がなんと雄弁なのでしょう 人はちょっとしゃべる過ぎる♪」


そう、1200年という歴史が、決して消えない時間の積み重ながここにある。
この写真は2005年秋、泉涌寺楊貴妃観音堂、斉衡二年(855年)が始まり。
代々の天皇から篤く信仰された寺。
京都はいつの時代も時の権力者に守られ利用され、修行の場であると同時で、最先端の文化の最新発信基地だった。

大伽藍も建物はシンプル、抽象的な庭も悟りへの道、襖絵など絵画も実に写実的ではあるがその奥には考えさせる仕掛けがたくさんある。
その歩く道は、その本堂のご本尊は、何万人の仏を学ぶ方や何億人の手を合わた人々の思いがこもっている。
お寺や京の町を歩けば、人々の息遣いまで聞こえてきそう。
そんなバックボーンがなにげに脳を刺激して、風景に深みを感じさせるに違いない。

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「肝心なのは、知ることではなく、感じること 紅葉は旅の入口にすぎませんでした(二尊院)」

そんな理由で、フォトジェニック(=インスタ映え)する秋、
天気が良くて、思い立ったらすぐ行ける(新幹線で40分弱)京都。
学生時代に彼女と、家族と、妻と行きたい・・・いくつになっても魅力的、年齢相当の楽しみ方ができる奥深い街。

「パリやロスにちょっと詳しいより京都にうんと詳しいほうがかっこいいかもしれないな。」

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一ついけないのは、混んでいること(笑)
起点の京都駅は半端ない混みよう…
この街の良さは、日本人だけでなく、世界中に知れ渡り…皆、スマホとカメラで写真を撮る、立ち止まる、邪魔 (笑)

まあ、仕方がないか、
「1200年分の時間がここにあるのですから」(2018年長塚京三さん最後のナレーション)
きっと、また、思い立って京都に行くに違いない。

2018年11月24日 [記]

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