光合成は人類を救えるか!? 

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■ 太陽光と光合成を数字で考える ■

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日本は森林率が68.5%、山を歩いても見えるのは山また山の世界。 
この率は主要国の中で世界第二位! 
一位はフィンランドで73.1%、三位は僅差でスウエーデン68.4%、四位は熱帯雨林地帯のマレーシア、コンゴ共和国と続く(「森林・林業白書 令和元年版」)
これだけ緑が多ければ、自国で食っていけるだろう・・・!? 

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動物は植物のエネルギーなくして生きられない
植物は太陽からの電磁エネルギー(太陽エネルギー/放射エネルギー)から光合成をして植物バイオマスエネルギーに変換している。
太陽は、他の恒星と同じく核融合を活力源。 
そして、恒星は宇宙の重力エネルギーに支配されている・・・「エネルギーの人類史(Vaclav Smil 2019)」

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そう、すべてのエネルギーの源は太陽エネルギーから始まる
ちょっと数字を追ってみた。 太陽エネルギーを100とする。
雲や大気に20%を吸収され、30%は放射で宇宙に戻り、50%が地球表面に届く
陸と海の比率は3:7なので、15%が陸に届き、35%が海に届く。
陸の森林率は30.6%なので、15%x30.6%=4.59%が森林に届く・・・

因みに、100のエネルギー規模は、約100兆kWでこれは、人類が必要としている年間エネルギー量を1Hで賄える。
さらに、太陽光が地球に届くのは、宇宙全体へ放出するエネルギーの200憶分の一(Waseda University 光合成の森)
なんとも、太陽ってのはすごい!

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さて、ここから数字は私見となり・・・いい加減
森林に届くというが、受け取るのは葉っぱ、50%は太陽光を受け逃すとしよう。つまり50%が葉っぱに当たる。
視野を広げると、地球は傾いていて夏と冬がある、中緯度の樹木は落葉樹もある常緑樹も葉っぱは入れ替わる・・・葉っぱがない時期があるので、50%は減る!?
森林に届く4.59%の内、葉っぱに届くのは50%X50%=1.14%

ここから再び、学術的な計算となり・・・
葉っぱに当たった光の90%が光合成色素に吸収され、
化学エネルギーに変換されるが使われるのは38%・・・糖の合成の段階で30%程度と理論上はなってそれが上限値。
現実は太陽光は弱かったり、強すぎたりで、
植物が有機物としてエネルギーを固定する効率は、吸収した光エネルギーに対して最大でも5%程度と言われている。(Waseda University 光合成の森)
ということは、太陽から100もらって、葉っぱは1.14%を植物が受け止め、その5%が有機物になる?? 
つまり、最終的に光合成して有機物になるのは ≒0.05%か!!

これは少ない!!!、太陽エネルギーの利用の可能性はまだまだ莫大にある。
考え方を変えれば、このたったの0.05%で植物は有機物を創って、人類を養えている訳だ。計算式と数字ばかりでそろそろ頭が痛くなってきた(笑)

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一方で、
爆発的に増え続ける人口や必要エネルギーの増大を考えると、光合成植物がこのままでは支え切れないと危惧する
森林面積を増やすことも現実的には有益な一手、
個人的な希望は、人類が光合成の仕組みを完全に理解して、光触媒などを活用した「人工光合成」システムを実現すること
完成すれば、現在人類が直面するエネルギー問題や地球温暖化問題を根本的に解決することで出来る。(日本生物物理学会 2016年)

「光合成は人類を救えるか」という命題の答えは「救える」のだ
2020年3月8日<記> 6月4日<改>

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