「山の歩き方/楽しみ方」を語る

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「山の歩き方/楽しみ方」を語るという恐れ多い企画、春日井三山をミニ縦走。
確かに「山歩き歴」は長い。が、なにを伝えよう。

「山の歩き方」・・・やはり「歩き方のコツ」がスタートか?
物理的な歩き方・・・水平方向は長く、垂直方向にも動くということは出来るだけ筋肉を使わないこと・・・
踵(かかと)で着地、つま先で地面を蹴るのではなく、足全体で地面を踏みしめ体重を前にかけて重力の力をなるべく使って筋肉を節約する・・・そんな事を知りたいだろうか、いや違うな
準備としての服装と装備・・・厚底の靴・セパレートの雨具・両手が自由になるザック(=リュック)は必須、夏でも安全対策で帽子長袖長ズボン、スマホアプリ+紙地図とコンパス、食糧(含む非常食)・・・これは調べればわかるからこれも違うか

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地図の読み方・・・歩いている時はもちろん、旅行と同じで計画を立てる処が大事・・・まずはこれだね
理想は2万5千分の地図を用意、スマホの登山アプリでも代用できる。
・これが日本の地図の基本 ・北半球では地図の上は北、でもコンパスのさす北は西にずれている 
・黒い実線と破線は登山道 ・茶色は等高線、同じ高さを結んでいる、この線を越えた登山道は傾斜がある
・山は尾根と谷からなる、山頂へ食い込む等高線は谷、反対は尾根

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これから本格的な山歩きをするなら、傾斜角の把握(頭での理解)と実際にあるいた体感(体の理解)は必要だろう。
弥勒山は南からは最後に急坂がある。
等高線は6本にまたがる。つまり標高差は60m以上。
途中、太い茶色実線がありここは50m毎にある等高線で400mを意味する。
山頂は437mなので、このラインを超えるとあと37mの標高差と解る。
急坂で苦しくなった時にあと、どのくらいかを把握するのに役立つ、登山アプリはリアルタイムに現在位置の把握が出来て便利。
そんな風に読図が出来るようになると、たのしくなる・・・と思っている。

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実際に歩くときには山の勾配を体感・・・水平距離は150m、高さ62mとなる。Tangentθ=62/150・・・おおよそ22度!!!
北アルプスの三大急坂は18度から23度というから、この角度は実は凄い。
上りの手前でそんな会話をしてから、歩き始める。いつも思うのだが、この坂は結構きつい・・・でも高山で標高差600mならこの10倍
里山とはいえ、そんな意識を持ちながら歩けば、それなりのシミュレーションが出来る。

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「山歩きの楽しみ」の一番大きいのは、山頂到達の達成感と大展望だろう。
目標達成をするという充実感を味わい、高所から鳥瞰による広い視野は気持ち良い。
このお山だと、眼下に展開する景観が自然史の中でどうやって形成されていき、この先どなっていくのかを想像するのも実に楽しい。
清涼感ある空気、森林の中は酸素濃度が高くなること、チリやホコリが少なるなること、フィトンチッド(特に針葉樹)の香りが臭覚を刺激して気持ちが良い。
森林や山を歩くと気持ちが良くて、ストレスが減る、いわゆる森林浴は科学的にも証明されている。
里山の文化 、山頂には神社や石仏もあり、里山の文化にも触れることが出来る。

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動物との出会い、留鳥 ヤマガラと遊び! 
シジュウカラやコゲラも。冬鳥のジョウビタキやベニマシコも運が良ければ出会える。
植物の不思議にも触れる。
紅葉と黄葉の仕組み、生きる知恵・・・秋の香り・・・マルトールという甘い香りに酔いしれる。
他の季節にはない、秋の楽しみ。

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「山の歩き方/楽しみ方」は、ひとそれぞれに目的が違うと方法も違う。
山頂からの展望、体力増強、健康維持、ストレス解消、動植物との癒しのふれあい、仲間との親睦、知的興奮・・・
お山は、多くの目的を叶えてくれる。なんと素敵な処なのだろう(笑)

今回は浅く広く、適度に話したつもりだったが、それぞれの楽しみを見つけただろうか!?
個人的な「山歩きの楽しみ」は「人工物に囲まれた世界から、生命溢れる自然の世界に入ることによる動物本能の再覚醒」では・・・と思っている。
壮大な言葉に思えるが、多くの目的の達成の源泉はここにあるのでは、私の解釈。
さて、ご案内した方々がこれから何を求めて、山を歩くのか・・・が楽しみ楽しみ。

2024年12月7日 [案内日]  2024年12月29日[記]

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