あいちウイーク「みろくの森」案内

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あいちウイーク特別企画「あいち魅力発見ガイドツアー」で「みろくの森」にてガイド参加した。
有料ガイド育成セミナーでお世話になった愛知県庁の方からお誘いがあり、恩返しのつもりのボランティアガイド。
楽しかった!
天気は快晴、このお山の一番の眼玉は山頂からの展望、南西方向の濃尾平野、北東方向の御嶽、中央アルプスなど気持ちよく見えた。
往路は林道を歩きながら植物の不思議、形状や色・香り・自生場所の意味合いをクイズ形式などで知っていただく、
復路は自然探究路を5感を感じながら歩く・・・そんなコース設定
秋なので花ではなく、果実の説明が多い。

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ガイドの醍醐味は、ゲストの興味を引き立てること、その興味に満足してもらえたり楽しんでいただけること。
「この葉っぱは匂うのですがなんの匂いでしょう?」「いい匂いだ」「臭くない!?」・・・「名前はクサギ(臭い木)」「感じ方は人それぞれですね」 とあえて名前を伏せて会話すれば、楽しくなる。話している方もゲストの反応を楽しむ。
単葉(モチノキ)と複葉(コシアブラ)の両方を手にとって、その樹木の葉の変化への対応の話をしていると、後ろを歩いていた30名ほどの団体さんが一緒に話を聞いて下さり、「なるほど!」と多くの反応があるのも楽しい。

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一番印象に残ったのは、山頂から見える景観の説明をした時、この日は本当に良く見えた。
参加者5名以外にも多くの人がいたので、皆さんを意識して「さあ、(説明を)始めますよ!」と大声で、その場にいた人も一斉に同じ方向を見る。
「濃尾平野の真ん中に、高層ビルがあるのが名古屋駅、左に名古屋ドーム、その上に名古屋港と伊勢湾・・・」
「付いてきてますか〜」(笑)
「は〜い」(笑)
「伊勢湾の向こうにうっすらと三重県の布引山地、北に上がります・・・鈴鹿山地、1200mレベルの山が続きます、ちょっと手前に養老山地、下がって関ケ原、上がって伊吹山・・・」
ノリが良い。
「濃尾平野は傾動山塊といってあの養老山地の断層を境に沈降しています。伊豆半島に代表されるフィリピン海プレートや太平洋プレートに押されてるんです・・・」
この辺りまでは良かったが、その後も続けて良いですか〜と声掛けをしたうえで
「プレートの圧力で南アルプス、中央アルプス、北アルプスと盛り上がり、ここからも見える中央アルプス(飛騨山地)の延長線上にこの山があります・・・そして濃尾平野が凹んで・・・凸へこが西日本の・・・」
参加者の5人以外は誰もいなくなった、しまったマニアックな説明に熱が入りすぎたと反省。
“自分の興味を人に押し付けてしまう”“相手の興味のないことを自慢げに話す(自分が発見したわけでもないのに)”というやってはいけないことをしたと反省。

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このお山も、春日井市の健康ウーキングの30人のイベントがあったり、クラブツーリズムの「地図の読み方講習」なる20人のツアーにも遭遇した。
知らない間に、いろんなイベントがあるようになったなあとその賑わいを喜ぶ。
参加者からは「今度この山に来た時は思い出しながら歩き来ます」「なにか山歩き企画があれば誘ってください」「次回は春の花の季節に」とうれいコメントもいただいた。
森林インストラクターは森の案内人、人と森を近づけて自然の良さを再確認いただき自然の中で楽しく過ごしていただくことが使命。
そして、ゲストの心身健康や自然保護心の芽生えなどの繋がれば、社会のお役に立つことになる。今回で、目標100万人の内、9人をご案内!

ご参加いただいた中に、リタイヤ後にたくさんの山を歩いていらっしゃる大先輩がいた。
「いままで生きて来てが、こうやって自然の中に身多くのが一番幸せだね」と、心にズンと来た。

2024年11月23日と24日 [ガイド日]  2024年11月30日[記]

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