春に北へ、南方から北へ、2000kmを飛ぶこともある。「チョウ道」は半端なく長い!
夏に山地の樹林内で滞在・発生、頂上付近に集まる。秋に南下する。(「フィールドガイド日本のチョウ」)
1980年代よりマーキング活動が活発になっているが、なぜそんな長距離を渡るのか等、謎はまだ解明させていない。
温度が24度辺りを狙って北へ南へ移動しているとの説もある。そういえば、蓼科で見たのも盛夏、昼間は24度だったかもしれない。
スジグロカバマダラは八重山に土着しているが、稀に迷チョウとして吸収や本州の海岸沿いで見られるらしい。移動性が高いらしいが…「渡り」はしない。
チョウの住みかは、森の縁、疎林、草原、明るい場所に多いらしい。
幼虫は基本的に決まった植物を食べる。これを「食草」という。
モンシロチョウのイメージがキャベツやブロッコリー畑に多いのはその為、アゲハ類はミカン科、国蝶のオオムラサキはエノキらしい。
大きな樹木より若い樹木が好きなようだ。意外にも、ナラ枯れは大きな樹が枯れるので、チョウへの影響は少ないとの意見も。(FIA講座 小野先生)
「アゲハチョウの幼虫は、祖先種が生まれた時から偏食で、特定の科の植物しか食べなかった。
原始的なアゲハチョウの種は、ウマノスズクサ科植物を食べていたが、その後クスノキ科に移ってアオスジアゲハ族が生まれ、
ミカン科に移ったものはアゲハチョウ族として発展。最後にミカン科からセリ科植物に食草転換し、北半球に大発展を遂げたキアゲハ亜属が出現した。
食草を変えることは、生息環境や産卵行動、さらには世代交代の時期や時間までを変化させ、元の種との間に性的な隔離を生じさせて、種分化に至ると考えられている。」(「森と水の郷 秋田」HP)
植物とチョウの進化についての興味深い情報だ。



ご紹介していない「科」はあと3つ。簡単にご紹介。
シロチョウ科:白や黄色が基調の色、幼虫はイモムシ、和名には最後にチョウとつく…「スジグロチョウ」
シジミチョウ科:小型のチョウ、幼虫はワラジムシ型、アリとの共生関係がある…「ツバメシジミ」
セセリチョウ科:全体的にずんぐりした体型でガと間違われる…「ヒメキマダラセセリ」
最後に、チョウマニアのお目当てにゼフィルスという種類のシジミチョウ科の一群がいる。
ブナ科の樹上で生活しているらしく、成虫期間も1ケ月、簡単にはお目にかららない。よって、遭遇したこともないし、写真もない。
美しい花同様に、美しチョウ。それほどに人を魅了するなら、ぜひ見てみたい!
チョウは、分布域を決める緯度と地形、植物との密接な関係と・・・勉強をはじめると底なしに深い。
底なしだが、摩訶不思議なチョウの世界をもっと覗いてみたくなった。
2022年2月20日[記] 2024年10月4日[ヒメキマダラヒカゲ追加]〜FIA講座「蝶と森林について」に触発されて
現在地:空と雲と山歩き>森歩き>チョウとは何者なのか!?