名電1号形

現在地:空と雲と山歩き>明治村>名電1号形


画像


明治村は2014年3月に開村50周年を迎え、 
特別企画として、明治時代に名古屋を走っていた「電車」が展示されています。
明治31年(1898年)、京都に次ぎ 全国二番目の電車として 名古屋の広小路通りに開通しました。
写真は1910年の写真だそうです。 この”電車”は便利さに革新をもたらしたことでしょう。
写真の通り、街の風景も一変させました。

画像


この展示されている電車は明治34年から明治40年代まで名古屋を走っていましたが、
大正になって、札幌電気軌道へ譲渡されました。 
札幌は北海道の主都として文化都市であることを示す為に、馬車鉄道の一部を電気鉄道へ替えていく時代だったようです。



画像

画像



私のチンチン電車の思い出は、奇しくも最初に電車が走った京都でした。
時代はもちろん明治ではなく、昭和40年代です。私が小学生の頃。

夏の夜でした。 電車の前面にかぶりつきになり進行方向をうれしく眺めていました。
暑い夜でしたので、前面の窓も開けっぱなしで、風を切りながら走ります。
風が顔にあたるのは気持ちが良いのですが、夏の虫がたくさんいたことを、なぜか覚えてています。

画像


虫が口に入ったことや、額に張り付いて、それを手で拭ったことなど、本当に妙にリアルに覚えているのです。

昭和でこんな風ですから、明治から大正もきっと同じだったことでしょう。
この展示されている電車にも子どもがうれしいそうに乗って、運転席でハンドル!?を握っています。
今の子供に、私みたいな素朴な経験はできないでしょうが・・・ いつの時代も男の子は電車好きですから、こんな古い電車のハンドルを握ったこともリアルに覚えているかもしれません。

画像


内部は木造で、つり革ですら木製です。
内側は床も木製、側面も渋い色の木張り、えんじ色の長椅子、木の格子窓、これぞレトロの極致です。
札幌からは、里帰りして、期間限定(〜2015年3月)で明治村に展示されています。


よく考えれば、1898年に電車が走り始め、66年後に1964年新幹線となり、129年後の2027年にはリニアが走ろうとしています。
このおそろしいほどレトロな電車が、ほとんど木製の電車が、たったの129年後に磁気で浮上しながら時速500kmでトンネルの中を飛ぶような時代になるとは。
そう思えば、技術革新とはおそろしいほど早い!
そんな時代に生きているとは・・・そんな最初の第一歩がこの電車なのです。


2014年10月26日【記】

現在地:空と雲と山歩き>明治村>名電1号形