尾瀬 至仏山【2,228m】

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2018年7月15日(日)念願の尾瀬の至仏山を歩きました。
  山ノ鼻にある山小屋どまりで、早朝出発です。 夜明けの尾瀬も格別ですが・・・今日は山歩き!

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山ノ鼻からの登山道は、登り専用、植生保護のために下山禁止
登山口からは山頂までの登山道がまっすぐに伸びて…あんな所を歩くのか〜と一目でわかる。

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麓から山頂までの道がみえるのは、御嶽山の田ノ原コースを思い起こさせます。
取り付きは、ヤブ笹とネズコなどの樹林帯

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地図で見ても、この直登りコース、急です。
距離 2.8km 最大標高差 807m 平均斜度 上り:30% ! 
気合を入れて、でもゆっくり歩かねば・・・
途中から蛇紋岩に岩質が変わり、植物相も変化してきます。
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標高1640m付近で、もう森林限界。 
蛇紋岩の大きなごろごろ岩が高木の侵入を阻む為、通常よりも700mも低くなるそうだ。

それは、登山者には樹木の木陰がなくなることを意味する・・・夏は暑い
蛇紋岩は水にぬれると、滑りやすく、岩が大きいので・・・滑ると危険
この道を下りに使うのは、植生保護もあるかもしれないが、登山者にも異常に危険と思われる。

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暑さと足元のリスクを補って余りあるのが、一つは展望。
標高が上がる度に、時間が経過する度に、尾瀬の全容が次第にはっきり見えてきて、感動もの

もう一つは、高山植物
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蛇紋岩はマグネシウムの毒性があり、それに耐性ある植物しか生育できない。
樹林帯にブナがなかったのは、その為らしい・・・この山ではブナは育たない。


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ともかく、この日は尾瀬も猛暑、後で調べたら尾瀬ケ原で29.8度もあった。
この遮るもののない、直登道を、岩や鎖につかまり、はぁはぁ 喘ぎ、こまめに休みながら歩きました。
腰を下ろて、ふと見ると、ハクサンシジャン(たぶん) 癒されます。

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高天ケ原までくるとやっと傾斜も緩やかになり、山頂もまもなくです。
展望は最高です。雲一つない快晴、燧ケ岳と尾瀬ケ原の大展望、まさに別天地。


周辺火山の爆発で、河川が堰き止められ、古尾瀬湖ができ、8000年前から泥炭の推積が始まり…
今の尾瀬ケ原になった。 いつかのこ湿原もなくなる
  万年単位でみれた泡沫の姿に過ぎない、この時代に生まれてこの姿を楽しめることをありがたいと思う。
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昨年の飯盛山に続き、この夏も、息子が、はぁはぁと倒れそうになりながら休み休み歩く父親に、根気よく付き合ってくれました。(笑)
2018年7月22日[記] 7月29日[改]

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