霊仙山 南西尾根【1,094m】

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伊吹山から関ヶ原を挟んで南側、鈴鹿山脈の北の山。
なんどか歩いたことがあるが、いつも北側から・・・今日は彦根から入って南西側から歩く。

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登山口は今畑登山口、今畑集落は廃村
山の奥深くに入った集落、きっと林業で木炭などで生計を立てていた。
1960年代の石油へのエネルギー革命のあおりで廃村になったに違いない。
誰もいない家屋や畑の跡を横切りなが、時代の流れを思う。
廃村に、早咲きのフクジュソウが可愛い。

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コースは霊仙山の南西尾根を歩くコース。
廃村を抜け、植林地帯をジグザクに登り、笹峠へ。
標高を稼ぎ、近江展望台で稜線に出て、そこからは稜線歩き。

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植林を抜けると自然林、けっこう立派なブナもある。
それも風が強くないのだろう、すっくと伸びたブナ、
落葉を踏みしめながら、喘ぎ喘ぎ歩く。
標高も600mを超えると雪が出てきて、サクサクと。
傾斜もきつくないので、新調したチェーンアイゼンはまだいいだろう。
笹峠に着くと、目の前に急登と尖った山が現れる。
地図を確認、あれが近江展望台。

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ここが一番きつかった。
石灰岩の尖ったドリーネに引っかからないように、
ゆっくりと・・・高度を上げる。
約300m、結構な急斜面で30度はあるか!?
天気も良いし、高度を楽しみながら、足下を一歩一歩、
喘ぎ喘ぎ、時々休憩、振り返ると、歩いてきた道程、が眼下に見える
平らな尾根は笹峠
そういえば、笹峠で出会って先行の二人は、黒人さんだった。
日本語で挨拶したが二人の会話は英語ではなかったな、アフリカ人かな
この山も国際的になった

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1時間弱で稜線に出た!!!
標高にして1000m、
ここからは、標高差もそうはない
幸せな稜線歩き。
ところどころに急斜面があるので、新調したチェーンアイゼンの効き具合をしっかり確かめる。
まっ白なカルスト台地とすっくと伸びる稜線、
左側は低木帯でヤシロの樹か、右側は雪の斜面とその先には鈴鹿の山波
昨日と違って風は穏やかで、静かで、聞こえるのは雪を踏みしめる音
太陽がまぶしい。サングラス越しでもそれが良く分かる。

あぁ、ほんとうに素晴らしい景色だ。

風が強い稜線、雪の造形と美しい景観・・・太陽で溶けて、頭にぼたぼた落ちてくる
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エビの尻尾もたくさん、アップでも見ても美しい
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ここも約1時間、たのしい稜線歩きをの先に霊仙岳の最高峰。
南側は鈴鹿の山波と流れる雲、
北側は伊吹山や北東は御嶽、乗鞍、北アルプス。
これまた至福の時間。
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2020年2月2日<記>

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