能郷白山【1,617mm】

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美濃の最奥、「能郷白山」。更に北にある白山と線で結んで「両白山地」の一角。
2007年に南側の能郷村から歩いた。GWだったが山頂部はまだ雪。
今回は、今となってはメジャールートの北側から尾根沿いの直登ルートを歩く。
梅雨明けの真夏、でも標高1600mもあるので、涼しかろう〜〜という考えは甘く・・・酷暑だ。しかし、暑いよ暑いけど楽しい山歩き!

コースと急勾配はYamapの工程表で思い出すことにして、印象に残った風景、BEST5を記録する。

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第五位「山頂から美濃の山々」
山頂までの1時間強は急坂が続き、コロンビアピークからは緩やかになる。
緩やかになるが低木が続くので太陽が眩しい。
それでもやっと到着した山頂。
正確には5分先にある能郷白山神社奥宮からの展望は最高。
足下には雄大な白谷、その左側に能郷谷。
どこまでも延々と続く緑のウネリほっと一息の風景。

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第四位「優美な曲線を描くブナ」
この山の岐阜側(南側)は「能郷白山自然環境保全地域」に指定されている。
金草山や冠山、能郷白山など越前と美濃の境目は緑のコリドーと呼ばれているほどに
ブナをはじめとして生物多様性が保たれている。
このブナ! このどっしりした太さに逞しさが良い。どついてもびくともしない!
なにより、この曲線が良い! ここは豪雪地帯、雪の重みに耐えに耐えてここまで成長するにはどれだけの年月が経ったか。
大きな樹木には、重厚さを感じるが、寒さ厳しいい地域のい異形樹を見ると荘厳さが加わる。


第三位「蝉と太陽」
これは登り、まだへたっていない頃。
ブナに蝉が張り付いていて、それが鳴き始め。
動画で撮っていると・・・
太陽の光が徐々に強くなっていくのが分かる。
動画ならではの、時間の記録。
これからの酷暑とへたばりの予感

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第二位「樹間から夏の雲」
とにかく暑かった。とても標高1600mとは思えない。 計算上は約10度も下界より温度が低いはずだが。
上りの急こう配は喘ぎ喘ぎでなんとか山頂に立った。
問題は太陽が南中する12時頃、登山道がちょうど南北にあるので背中に日を受けて下ることになる。
暑くて暑くて休み休み歩く...きっと熱中症の初期段階。
休んで補水液を飲んで、ふと見上げた時
夏空と青さと白い雲、相対的な樹木の夏の陰が印象的。
あえぎあえぎ、眺めていた。思い出の木陰。

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第一位「臥龍」
よく見ると緑溢れる中に枝が這う。
山頂への稜線上に這うダケカンバ。冬の豪雪圧で樹高が抑え込まれている。
臥せる龍の如く、おどろおそろしい。
厳しい自然環境の下、逞しく生きているダケカンバ。
酷暑の中で、冬の豪雪を想像できる印象的な一枚。
ビジュアル的にもなかなか良い。
よって第一位!! 
2021年7月19日(月)[登山] 7月23日[記]

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