美濃 納古山【663m】〜遠見山コース

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地元では、人気の山。数回歩いたことがある。新緑のこの季節、静かに歩こうとちょっとした縦走気分が味わえる下麻生から出発。
登山口からは、岩山が聳える。まずはあそこの頂からの展望が最初の見どころ。
地質図でみると、飛騨川が急激に蛇行して、この岩山にぶつかって曲がっているように見える。チャートの山だ。
堅いチャートの層に押し返されて、曲がったに違いない。

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遠見山は、Yamapに掲載されてから人気が出たらしい。名古屋から約1時間で来れる地元の山。
いきなりの急坂だが、ひと汗かいたら岩山のいただきに到着、遠見山の山頂ではないが、人気が出たのはこの景色。
誰ともなく「岐阜のグランドキャニオン」と呼ばれている。どこがやねんというは思うが、すばらしい景観であることは間違いがない。
手毎に飛騨川、川向うの平地は、河岸段丘、7万年から1万8千年の間に飛騨川が運んだ土砂が堆積した出来たと推測される。
楽しそうにインスタ映えする写真を撮るカップルを尻目にそんなマニアックな目で景観を楽しむ。
こういう山にスポットを当てるYamapさんは偉い。

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ここからは多少のアップダウンを繰り返す。植物で印象的だったのは二つ。
一つは、この季節ならではの花で、「ヒカガツツジ」:ツツジ科ツツジ属・常緑広葉樹の低木。関東以西の山地に自生。
ツツジ属には珍しい黄色系。とにかく目立った。ほど長い葉っぱと花の咲き方がシャクナゲを思わせる。
日陰でも育つが、日向でも育つ、ここはヒカゲツツジロードかと思うほどにあちこちにあった。
別名、「サワテラシ」・・・水辺で蛍光色にみえるこの黄色い花がそう呼ばせるらしい。
こっちの方が、文化を感じる。 そんな名前と姿が印象的な花。

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途中休憩で、倒木に腰掛けて水分補給をしていたら、なにらもじゃもじゃの草みたいなのがあった。
じっと眺めていると、葉が針葉樹で葉腋から5つに分かれている。ゴヨウマツだ、「五葉松」:マツ科マツ属・常緑針葉樹の高木、東北南東部から九州までに自生。
珍しい樹木ではないが、この幼木をじっとみたことがない。
盆栽では有名らしい、木質が柔軟で枝を曲げやすい。生長が遅いが30mほどの高木になる。
途中のピークは五葉松に囲まれていた。
地面に這いつくばって、この写真を喜々として撮っている自分も第三者的にどうかなと思うが、実に楽しかった。

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爽やかな新緑の尾根歩きがつつく、このコースはまだそう人もいなくてゆっくり歩ける。
最終ピークは納古山、標高は633m。展望はすこぶる良い。
前来たのは10年前か・・・ベンチも立派になった分、季節も良いので人がたくさんいた。
山頂にはヒカゲツツジに負けじと乾燥につよい 赤いミツバツツジが咲き、ギフチョウが舞っている。
展望も良いが、人が多いので、そそくさと退散。

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下りは岩場が多く展望も開けている。 
ここもチャートなのか・・・
特に「天空の岩展望台」からのこの景観がお気に入り。
ここでしばし立ち尽くす。
新緑のモザイクと花と美濃の山々の奥行を眺めることが出来る。
一幅の絵画の様。

この季節の良い処をすべて眺めるようなこのショット、今、パソコンの背景になっている。

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2022年4月17日[登山] 4月23日[記]

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