三上山【432m】

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2012年3月25日、息子が大阪の某大学へ行くことになり、引っ越しの手伝いで大阪へ荷物を運びました。 名神高速で琵琶湖の東側を走っているといつも気になる山があるので、帰りに立ち寄り、簡単な山歩き。
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その山は三上山(みかみやま)です。 ぽつんと残されたように立つのは、残丘だからです。 残丘とは周辺より固い岩石で出来ているため、浸蝕を免れた “残された丘”の意味。 主な岩は花崗岩でチャート(これは固い)も含まれます。 チャートの山はカッコ良い姿をとどめてくれます。(嬉)
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これだけの秀麗な山ですから、神々も宿るわけで、麓には御上神社(みかみ神社)があり、この山はそのご神体です。 歴史は古く「古事記」にもその記載があり、養老2年(718年)に藤原不比等の勅命でこの地に移ってきたそうだ。 複数の天皇の行幸碑もありました。 立派な神社なんだと勉強になりました。
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本殿もかっこいい(鎌倉時代に再建)とおもっていたら国宝です。 見事な入母屋造。
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さて、息子の大学での活躍と家内安全をお祈りしてから出発です。 登山口にはイノシシ避けの柵があり、その柵の扉を開けて入山します。裏登山道(一般道)で登り、表登山道(健脚向)で下ります。
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赤松や杉林が続きます。
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標高があがると岩石地帯に突入して、植生も変化してきます。
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どんどん岩が増えくる〜。
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がんぱっているな赤松君!(良く見ると檜君でした!?)
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たこ足みたいながんばり屋
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下りの表登山道には巨石が多く、こんな「割れ石」なるものもあります。 この石がチャートかな?としげしげ眺めていました。 すると親子連れとすれちがい、小学生の男の子が私に「こ・ん・に・ち・は」と関西弁であいさつして、頭をぺこり。 息子にもこんな時代があったな〜、あいつももう尾張の家にはもどってこないだろうな〜 とか思うととしみじみ。
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山頂までは、ゆっくり歩いても小一時間で到着します。山頂には奥社、その前に御盤座石が鎮座します。
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南側と東側に展望が広がります。 東側は雪模様
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南側へ
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琵琶湖の南部、大津市 琵琶湖は驚くべき湖です。日本最大の湖であるとともに、万年単位みれば動く湖なんです。 古琵琶湖は、伊賀あたりにあったようです。 徐々に北上して今の位置にあります。
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下りの途中からは琵琶湖の北側も望めます。  琵琶湖は、北へ北へ、万年先には日本海へ。 琵琶湖北部は日本海側の天候なので、今日は雪です。
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この山も大昔は、“動く湖”琵琶湖に浮かぶ“島”だったそうです。 そう考えると太古ロマン溢るる風景だな〜。 三上山、低山ながら、記憶に残る山でした。
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