山笑う 六甲 摩耶山【702m】

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2019年4月13日(土)は、神戸の摩耶山です。
新幹線の新神戸駅が起点と終点にできるという稀有な山。
空海が天上寺に釈迦の生母・摩耶夫人像を安置したことに由来する山。
海の近くの断層のずれで立ち上がった山地なので、海と山の間が狭く、その間に神戸の街がある。
山地は急斜面で、摩耶をはじめ取り付きの斜面に難儀する山でもある。

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国土地理院の3Dマップを使って垂直方向を1.5倍で加工してみたが、見た目も使い勝手もイマイチ。 (笑)
コースは旧摩耶道〜天狗道〜山頂に至り、黒岩尾根で下るというグルリンパ。距離にして10kmぐらい。

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お目当ては、「春の芽吹き」です! 
この辺りは落葉樹はコナラやアベマキが多い。
新芽が淡い緑色で、青い空に溶け込みそうな、
パステルな感じが良い。
  最初は住宅街を歩きますが、尾根に取り付けば静かな山歩きを楽しめる。
ゆっくりあるけば大丈夫。

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新緑が出始めは、山がぼんやりとカスミが如く緑がかって・・・
これからなにか始まるって感じで良い。

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尾根筋をあるいていると、道に花弁が散っている。
見上げれば、山桜が樹木の間に見え隠れ。どばって咲いていないが故に風流な感じ。

春だなと思う。
 
公園で華やかで群落する染井吉野よりこっちが良い。
これだから、園芸種っと思うのは、ちと先入観が過ぎるか(笑)

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クロモジ!?、この季節の山の花は黄色が多いが、これはなかなか華やかで、
ハアハア喘ぎ登っていてふと見かけると癒される。
高級楊枝、養命酒にも薬用として使う。
この季節、樹木で咲く花は、ダンコウバイや黒文字、白文字、里山近くになると和紙の材料ミツマタ。
何れも、ハチなどの昆虫にはよく見える?青白?色。
我々には、黄色、パステルカラー。

実は、このお山、5年前の冬に歩いた。 
あの時は、体調がイマイチで、途中の東山で敗退した苦い思い出。
今日は、あれほど、一歩一歩に苦労していたのがうそのように、心も体もたのしく歩ける。
はあはあと息遣いが荒くなるが、生きてるってハアハアだ。 その東山も軽く超えて…ハアハアも軽い。
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山頂には、天狗岩大神の磐座があり、本日の無事をお祈りします。
山は地下深くで固まったマグマが隆起した花崗岩の山なので、山頂付近には浸食されたり割れたりした石が散在する、
この磐座はきっと、その花崗岩の大きいもの。 大きなものに神が宿るというのは、お山共通の法則。
理屈もわかる、そこに物語を見つける人の思いもわかる。

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弁当は、新神戸駅で買った「六甲山縦走弁当」です! 
神戸の街を見ろしながら、ネーミングが良いのか、おいしいのか630円のこの弁当がやたら旨い。
普段は栄養補給に過ぎない飯が、久々においしく思えた。
「六甲山縦走」という1日かけて縦走するイベントが秋に神戸市主催であって、
距離にして54km!! 一度は挑戦してみたいなぁと、高校時代の夢でした。いつか、必ず。

さて、摩耶山といえば、日本三大夜景の内の一つ、当然昼までも天気がよければ大展望です。
西側〜大阪方面から西宮・海の人工島は六甲アイランド、南西側〜ハーバーハイウエイ・摩耶埠頭、真南〜三宮、ポートアイランド・写真にはないがその右に瀬戸大橋から淡路島が見えている。
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春山淡冶にして笑うが如く…」 新芽で山が明るく、まさに「山笑う」でした。
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