倶留尊山【1,038m】
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2012年11月18日(日)、奈良と三重の県境にある倶留尊山(くろそやま)へ妻と出かけました。
この山は、室生火山群という古い火山を代表する山で、東側は柱状節理がよく発達した貫禄十分な山です。
もっとも有名なのは、ススキっ原です。
倶留尊山から派生する稜線上にある亀山の西側が、すべてススキ原なんです。
関西屈指の広さを誇るこのススキは、私が高校時代から有名で、30年以上前にも歩いたことのあるコースです。
ここまで、広大な場所にススキが風になびいていると、その壮観な眺めに見惚れます。
ススキの穂先が風に吹かれるたびに、白さが際立ち、風とススキと一体化する風景は感動ものです。
亀山峠を越え、尾根を登ると、樹林帯へ入ります。ここで、観光客?が来る限界となり、ぐっと登山者が減ります。
三重県側の展望が開けます。山また山。
今春あるいた大洞山(1013m)、眼下に池の平高原
道は細く、昨日が大雨だったので道が泥濘、なかなか歩きにくい。
それでも、もうこの辺りは冬の装いで、静かな山歩きを楽しむことができました。
二本ボソというピークを越えると、目指す倶留尊山が見えます。
右側(東側)が切れ落ちて、断崖絶壁です。 途中、がけ下が覗ける場所もあり、ちょっと足がすくむ。
登り返して、約2時間弱で、山頂です。
誰もいません。お湯を沸かして、二人でドリップパック式コーヒーをまったりと。
元気なススキと二本ボソ
曇ってきちゃいました。
登りはじめが2時頃ですから、すっかり夕方です。
曇ってしまいましたが、時折射す陽の光が、山並みの陰影を際立たせます。
・・・平群の野原のすすきは黄金色の海となり、 その上には太陽がゆらゆらと揺れているだろう・・・<薄田 泣菫>
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