唐松岳〜仲間と歩く山歩き

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仲間と北アルプスの唐松岳を歩く。白馬三山の南にあるお山、標高2,696m。
印象深い写真を10場面を、記録としてアップ。
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宿泊は八方池小屋、前日の夕方から雨模様、風呂(シャワー)上りに虹が見えた。
下界で見るより「濃い」虹だった。
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朝5時45分に出発、高山植物がたくさん。タデ科オンタデ属オヤマソバを近景に遠見尾根と五竜岳、その向こうに鹿島槍。
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白馬三山、天狗の頭、不帰嶮(かえらずのけん)がはっきり見える、空は青空で、実に美しい景色に感動した。
仲間で一斉に「ヤッホー」と叫んだら帰ってきて嬉し(笑)
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超有名どころの「八方池」、逆さ白馬三山が有名
だが、違う角度からの「不帰嶮(かえらずのけん)」が美しい。
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高山植物は本来は森林限界(2500m前後)以上の自生が普通だが、八方尾根は2000前後でも見ることが出来る特異な場所。
蛇紋岩という超塩基質の地質で、植物の水の吸収を邪魔するらしく深い根の樹木は生きずらいらしい。
それに適応して草本類だけが自生できた。逆に八方池を超えて花崗岩に変わるとダカカンバ林が現れるという逆転現象が起きている。
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このダケカンバ林が巨木あり風雪に耐えた異形樹もあり素晴らしい、「名前を付けたいぐらいだ」と独り言ちしたら、仲間の名づけが「歓びの白い道」。
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扇雪渓を超えると再びダケカンバが現れる。「上の樺」という場所。
標高は既に2300m、雪の重みで大木がしなってる姿が印象的。
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霧が出てきた。ライチョウのつがい?が現れる。
はいているZambaranの登山靴は革製で歩くと「ぎゅっぎゅ」と音が出る。まるでライチョウの鳴き声かカエルの合唱のように聞こえる。
仲間にはもちろん、見知らぬ若い登山者にも笑われる。
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いよいよ、唐松岳の花崗岩の岩がごつごつしたエリアを歩く。
切り立った暗部から気が側をおそるおそる覗く・・・湧き出る雲の合間に霧がかった断崖と唐松沢氷河(日本で7番目に認定)
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唐松岳頂上山荘から唐松岳
雲が湧いては消え見え隠れの山頂。東側の切り立った崖と西側の緩斜面の非対称山稜(周氷河地形)が独特の面構え
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山頂到着、累積標高が約1,000mは厳しかった。両足が釣り気味で休み休み歩いてやっと到着。
相変わらず雲が流れるが、北側の白馬訪問を眺めれば、不帰嶮(かえらずのけん)が眼前に迫る。
山頂から北アルプスの厳しい岩稜を眺める幸せ。
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----------------- 高山植物の美しい花はもちろん魅力的だが、赤い実の植物に目が向く(笑) ---------------------
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2023年8月18−19日[登山日]  8月20日[記]

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