金草岳 敗退〜最高点1,047m

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世間を揺るがすコロナ騒動の第一波が通り過ぎ、第二波が来る前の梅雨の晴れ間。2020年7月19日(日)。
越前と美濃の境界を走る越美山地の一角、金草岳【1,227m】にトライ!
そう、この写真の堂々たる姿の山へ。
なんで、「トライ」かというと、前日夜に左足の中指を痛め、朝もまだ痛かったのだが、どうしても行きたくて・・・アタックしました。
結果は、登山口から1時間もかからない1,047mピークにて断念。
でもこんに短くても濃厚な時間を過ごせた。ずいぶんと歩いていなかったので、ちょっと歩くだけで満足したのかもしれない。

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梅雨の晴れ間とは言え、もう完全に夏の深山の雰囲気。
緑に溢れ、それも濃い!
生命力が満々の山の生気に囲まれての久々の山歩き、汗がどっとあふれるが気持ちが良い!

このエリアは「楢俣ブナ希少個体群保護林」に指定されている。
福井県では稀な、「ブナ−ウスギヨウラク−チシマザサ群落」がある。
なるほど、美濃と越前双方の奥の奥が故に、そんな冷温帯の植生の雰囲気があるのか。
たしかに、ブナ林と笹という組み合わせ、時折立派なブナが散在して、幼木も育ち・・・なかなか良い。

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最近は地形、地質、樹木だけでなく、蝶々にも興味が湧き・・・
というのも、樹木の花の生存戦略は実に興味深いのだが、その花(=生殖器)と昆虫は切っても切り離せない関係にある。
花の形や色や香りの目的には必ず、昆虫を呼び寄せる作戦がある。
その中でも、蝶々はやはり目を引くし、美しいものでもあるので、まずは蝶々を勉強してみようと、カメラを構える。
黒は、タテハチョウ科サカハチョウ、褐色はヒカゲチョウ、茶系はヤマウラギンヒョウモン(?)か
・・・まだまだ名前も不明瞭だが、花との関係を理解していきたい。それが、できればもっと山歩きが楽しくなるだろう。
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なんとか、ピークを踏みたいという小さな目標を立てて、がんばる。
あのピーク、1,047m! 出発地点の冠山峠より低い。
しかし、
歩いた道は、多少のアップダウンはあるが、稜線歩きもあり、なかなか良い。
青い空をバックに、美濃や越前の山を眺めることが出来る。
このコンディションでこれだけ楽しめれば、十分と思わせるコース。
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この辺りの山域はやはり良い。
今日のコースは道半ばで諦めたが、リベンジに十分値するコース。
紅葉の秋も良いだろう。

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こんな短い夏山でも、帰った食べた(妻が切ってくれた)旬の桃は最高に美味しい!
後日、病院に行ったら、足の中指が骨折していた。人生初の骨折、全治6週間(泣)。
そりゃ、痛い。激痛ではなかったが、「念の為、安全を見て、撤退」したのは正解だった。
それが故に、この山は「忘れらない」山歩きとなった。 必ずリベンジ!

2020年7月23日<記>

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