シルク・ド・ボーム谷〜ジュラ山脈の奇観

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■2010年9月17日(金)〜18日(土)は、ジュラ山脈を再度訪問しました。
春のモン・ドール山と同じくジュラ山脈の一部です。

シャモニーへ行く途中も通りましたが、景観が変化に富んでいて、おもしろそうたったので、一度ゆっくりみてみたかたったのです。
ジュラ山脈は、ヨーロッパアルプスの造山運動の影響でできた山脈です。
たぶん、大陸どうしがぶつかって、アルプスが褶曲しているときに、その波動が北側にも伝わったときにできた大きな皺ではないかと。(ちょっと乱暴かも)
特徴は、石灰岩層だということです。 時代は約2億年前から1億3500万年前の地層で、古地中海の化石がたくさん出てくるそうです。
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その後、氷河に削られたり、崩壊したり、現在の景観が出来てきています。
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歩いたのは、「シルク・ド・ボーム谷」というところです。 3方を断崖絶壁に囲まれた、袋谷です。 断崖絶壁はたくさんありますが、こうやって馬蹄形に囲まれているのはたいへん珍しい。 どうやってできたかは全く想像ができませんが、圏谷(カール)の一種?という説明がありました。どか〜んと陥没したように見えます。
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石灰岩質なので、この山脈には鍾乳洞がたくさんあります。 ここにも一つあるので、入ってみました。 あのいい加減そうな(笑)の階段を登って中へ入ります。
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大きな空洞が5つぐらいあり、高さは一番高いとことで60mほどです。 40分のツアーコースだったのですが、フランス語の解説でおもしろおかしく音楽をまじえながら、説明してくれるのですが、まったく分かりません。 たぶん、フランス人しかいなくて、私一人が分からない。(笑)
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唯一分かったのが、ナポレオンとモンサンミッシェルという言葉! 写真の真ん中下の将棋の駒のような形ものもが、“モンサンミッシェル石”とよばれているらしい。
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谷底には道路が一本走っており、その周辺に歩く道もあります。 この崖をあがるコースもあるので、ぐるっと一周してみます。
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河も流れており、河底が石灰のせいか、ちょっと段差が付いたところもあります。
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こんな大きな滝。 きっとこの袋谷は鍋底状態なので、水も集まってくるのでしょう。
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崖上へ登ります。 底が340m、一番上が540m、標高差200m。 岩登りではありません。
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岩が迫ってきます。 直登りではなく、じぐざぐの道です。
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植物は豊富だろうと予想されませすが、秋の花がちらほら。
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岩壁クリフの間に綴れ折りの道がほそぼそとあり、標高が上がっていきます。
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山頂??到着、絶景です。 ほんとうにこれって、氷河の仕業か!?
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その上、山頂???はこの谷以外は平らな丘陵地帯なのです。 まさにこの谷だけ、袋谷。
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山頂????には説明書きもありました。 よくみると断層の影響もありそうです。 実に興味深い。 フランス語の解説が左側にあったので、よく読んでみます。(時間がかかります)
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このあと、山頂?????を歩きましたが、自動車道もあり、それを避けるとヤブ道となり、小一時間さまよって、諦めて、また下へ戻りました。  ちょっとした村があります。「ボーム・レ・メッシュ村」です。 (最初この名前が谷に名前と勘違いして題名にしましたが、正しくはこの村の名前ですした。9/18修正)  修道院もあり、なかなか良い雰囲気です。 “花の村”の認定もありました。
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中を見学しました。 タダでしたが、フランス語の解説しかありません。 ここはフランス人しかこないのか。
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なかなか、おもしろいところでした。 フランス語ばかりで、元地質班としては調査不足ですが、おいおい時間をかけて(苦笑)
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ジュラ山脈、まだまだたくさん歩くところがありそうです。初秋の気配が漂っていました。
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