京都 吉田山〜33期会 巡り合い再び

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今年も仲間が集まった。昨年は4人、今年は6人! 
東は東京、西は広島から、うれしい。
高校時代のワンダーフォーゲル部で同じ釜の飯を食った仲間、毎月例会と称して山を歩いた仲間、顧問のS先生のやさしくも厳しい指導で育たられた仲間、
新たな2人も、三十数年・・・恐ろしく長い時間・・・会っていなかった(笑) 
めぐり逢い再び。
前夜の宴会がメインイベントだが・・・なんだかんだで元ワンゲル部、翌日 山を歩いた。

計画は、大文字山の火床から京都盆地や周辺の山々を眺めながら、京都の山の思い出を語る予定だったが、
小雨で予定変更、吉田山と街歩きを楽しむことになる。

吉田山とは、滋賀県今津から比叡山の西側を通って吉田山までほぼ直線に存在する「花折断層」が右横ずれ断層によって出来た山・・・・末端膨張丘と呼ぶらしい。
断層で出来た山なので急! 標高は121mに過ぎないが、立派な山。

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スタートは銀閣寺、庭園の最高所の展望所へ。背後には大文字山が控える。
なかなかの景色、銀閣寺の向こうにクジラの背中にような 次の目標地 吉田山が見えた。
吉田山の東斜面(こちら側)には家が立ち並ぶが、大文字山を眺めるべく開発された斜面らしい。それでも緑の膨らみは山を感じさせる。
新メンバーの1人は、某大学文化学部出身で高校の国語の先生だった。高校時代から文才あふれる才女。B(H)嬢。
小雨で歩きにくい庭園も、「雨が降るのも風情がある」と文学士に言われると たちまちに緑が庭園が美しく見えてしまう。
こっちが単純すぎるのか(笑)

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吉田山は北側の登山口(散策口)から取りつく・・・断層崖に違いない・・・標高差30mをジグザグに歩く。
15分ほどで山頂121mに到着。山頂からは左大文字山が見えた。
新メンバーの2人目は、某大学法学部出身で、記憶力抜群でウイットに富んだ会話をしてくれるF氏。
こっちがすっかり忘れてた仲間のエピソードをいくつも覚えていて、実に楽しく話してくれる。
「山歩きながら、(頭の中で盤上を再現して)将棋をするTとK、いったん休憩して、また将棋を再開しよる・・・どんな頭の構造をしているのか」そういえばそうだった。
そこからあの二人はどうしているかと話が盛り上がる。
「奈良駅から京都三条まであるいたな〜最後はいつもの京都阪急の梅八」・・・どこ?! まったく覚えていない。 なんでそんなことを昨日のことのように話せる!?
劣等生だった私には、この2人をはじめ仲間との示唆に富む会話は脳が刺激されて とても心地よい。今回も久々にその感覚が味わえて、うれしい。

吉田山の後は麓の「真如堂」、東山側に歩いて「永観堂」、それにしても皆歩くのが早い。
そういえば、高校時代の山の下りもそんなペースだったか、ワンゲルペース。
永観堂から円山公園まで歩き、湯豆腐を食べて、クラフトビールが飲めるカフェ(昨年も寄った)でお茶をする。
歩いた距離は10km。頭も体も気持ちよい疲れ。

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前日に京都府立植物園訪問に付き合って植物のことを教えてくれた先生、Mさん
山歩きの記録「等高線」「道標」を大量に持ってきて、楽しい話題を提供してくれたOさん
晩飯の段取り、この会を一緒に盛り上げてたMさん・・・昨年に引き続き参加してくれた。写真もたくさん撮ってくれた。(今回も勝手に一部を流用、ごめんなさい)
実に楽しい面々。
会社にも友人はいる、でも学生時代の友人は「利害と打算がない」関係がやはり心地よく、楽しい。

この数十年の間に、国土地理院の地形図に赤色で線引きした磁北線は地球規模で約1.1度西に動いた(2020年国土地理院発表)。
でも、久々に会った仲間のたたずまいや所作は変わっていない。
話す切り口、タイミング、その時の顔の表情、体の動き、そんな一つ一つは驚くほどに変わってない。
それが故に、会ったその瞬間から「高校時代戻れる同じ感覚になれた」「すごいなあ」となる。

次回は、あの時代に最も思い出深い「山の辺の道」になりそうだ。
今から長岳寺のにゅう麺が楽しみでしかたない。

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2023年5月14日[登山日]  17日[記]

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