多度山と多度大社

2007年2月25日、多度大社に詣で多度山(403m)に登る。
濃尾平野の西、養老山地の最南端。
正面に濃尾平野が西から見渡せ、眼下に木曽・揖斐・長良川の三川が見下ろせる。
麓には多度大社、多度山はご神体である。
主神は天津彦根命、天照大神の御子神です。
この濃尾平野と養老山地の境目、なかなか風光明媚で歴史もあります。

養老山地
養老山地。
濃尾平野の西にある。
養老山地、鈴鹿山地、布引山地と地塁山地と地溝が交互に続き、大阪平野へ繋がります。
この最南端(写真左端)が多度山、その南はもう伊勢湾に続く。
多度大社
多度大社。
創設は約1500年前。
伊勢の参詣道沿いにあり、「お伊勢参らばお多度もかけよ、お多度かけねば片参り」とも詠われたほどの大社で、北伊勢大神宮・多度大神宮などとも云われた。
天下の奇祭「馬上げ神事」が有名。
多度大社本殿
神社の最奥に橋があり、そのに本殿があります。
橋がその神域との境界になっているのでしょう。
主神は天津彦根命、天照大神の御子神です。
この主神はこの地方の豪族の先祖となるらしい。
なかなか雰囲気のある大社です。
馬神様
この神社は天下の奇祭といわれる「馬上げ神事」で有名です。
毎年5月になると東海地方でかならずTVで取り上げられる神事!
古来より神様は白馬に乗り降臨するといわれ、この地にも1500年以上前から白馬が住むという。
毎年5月に馬に崖を駆け上がらせ、豊作・凶作を占う行事です。
本物の白馬もいるし、このように馬神様も祭っております。
登り口
多度大社のご神体の多度山への登り口。
ご神体とはいえ里山でもあり、農地を見ながらの登りです。
 
植林帯
すぐ植林帯となります。
なぜ、ご神体の山にヒノキの植林があるのだろう。
よいわるいはともかく、日本の高度成長期に盛んであった植林活動の勢いはすごい。
 
自然林
尾根にでると自然林となります。
ほっと一息。
 
自然林
あっという間に山頂へ到着。
今日は曇っていたので、濃尾平野全体は見えず。
眼下に濃尾平野に流れる3大河川、木曽川・揖斐川・長良川が流れる。
この河川はほぼ河口に近く、ちょっと先には伊勢湾が望める。
なかなか壮観な眺め、この3つの川が濃尾平野を造った様が良くわかる。
養老山地と濃尾平野と伊勢湾、この大自然の境目に多度大社があるのにはきっと理由があるのでしょう。
 

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