世界遺産 白神岳

世界遺産の白神山地にある白神岳。1231.9m。
2006年10月5日(木)。晴。
2006年10月山歩き三昧の第二弾。
1993年に屋久島と伴に自然世界遺産に登録された山地の代表的な山。
約1万7000ヘクタールという手付かずで広大な原生林。
特別な見所や絶景があるわけではない。
この世界最大級のブナ林は、純度の高さやすぐれた原生状態の保存、動植物の多様性で世界的に特異な森林であるが故に指定された。
そもそも核心部には許可制でルートも限られている。
一般登山がもっと近づける核心部が白神岳だ。

登山口 休憩所
海岸から入って数Kmで登山口。
駐車場も広大だ。
世界遺産に登録された後できたらしい。
中高年の方々をのせた登山ツアーバスまで来ていた。
天気は晴。
ブナの巨木
登山口にいきなりブナの巨木が圧倒される。
白神山地といえはブナ。
別名シロブナ。
日本海側のブナは葉っぱがまるみをおび少し大きいらしい。
枯れた巨木
結構な年齢の枯れた巨木。
山深い雰囲気を醸し出す。
マテ山への急坂
最初の急坂。
登山口は200m、白神岳は1231mだから1000mは登らねば。
まだまだ緑がまぶしい。
植林されない、本来の自然の姿がここに。
 
本格的なブナ林
標高が高くなるとブナ林も太くなってくる。
ここのブナ林はなぜ人の手がはいらなかったか。
都市から遠く開発の魔の手から逃れたという地理適幸運。
ブナはそもそも加工しにくいらしい。
当然、標高が高くなる奥深くなるほど原始の姿はのこされるのだろう。
ブナの黄葉
マテ山を過ぎ、頂上直下。
最盛期ではないが紅黄葉が美しい。
日本海を望む
最後の急坂。
振り返ると日本海が見える。
海から近いことが良くわかる。
尾張地方に住むわたしには、海と山がこんなに近いなど見慣れない風景なので、しばし見とれる。
トリカブト
10月のトリカブト。
ハクサントリカブトか?。
あまり花のない季節にほっと一息。
白神岳山頂!

山頂。1231.9mだ。
ここより東は“世界遺産”だ。
登山バスツアーの元気なおばさん達とであう。
標高差1000mは相当厳しいと思うが、彼女達はどこまで期待してこの山の頂まできたのだろう。
たしかにブナ林は原始そのものだが、絶景やあっと驚く動植物に出会える山ではないのだが。
核心部

山頂からの東側。
まさしく、世界遺産を見下ろしている。
錦を織り成す紅葉が見事だ。
機会があればこの中に入山してみたいものです。

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