アーヘンとクリスマスマーケット

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■2008年12月6日(土)、ドイツのアーヘンへクリスマスマーケットを楽しみに行きました。
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ドイツの北西のはずれ、ベルギーとオランダとの国境近くににある街です。 街の歴史は古くローマ帝国の時代に、温泉保養地として発達したようです。

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この街は「クリスマスマーケット」で大賑わいすることで有名らしいので、早速行ってきました。
そもそもクリスマスマーケットは、アドヴェント(待降節)というキリスト誕生の4週間前からのお祝いを目的に広場に皆が集まることからはじまった様です。
14世紀末にドイツで始まり、寒い冬を盛り上げる行事として17世紀にはドイツ中に広まりました。

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ヒュッテと呼ばれる木製の屋台小屋が立ち並び、ホットビール?ホットワイン?もちろんソーセージやジャーマンポテトなどの食べ物屋さんはもちろん、クリスマスグッズのお店が立ち並びます。

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なんだかみんな楽しそうで、こちらまで幸せな気分になれます。
このお姉さん方も、うれしそうなカメラの前に出てきて手を振っています。
なんだかでかいクッキーの化け物や服を着た馬のオブジェなど、奇怪なディスプレイが多いですが、きっとなにか深い意味があるのでしょう。

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マルクト広場がそのマーケットの中心ですが、そこまでの道のりも、まるで正月前の如しの賑わいです。

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品揃えは豊富で、妻と娘はお店を1軒づつ見て周り、大忙しです。
私がみても、なかなか興味がそそられるものばかりでした。
サンタクロースや雪だるまをモチーフにした置物やツリー飾りはもちろんなかなかこったものがあります。
さすが、クリスマスと思わせるのは天使やマリア様の人形も沢山そろえられていることです。
やはり、イベント化しているとはいえ、まだまだ身近な登場人物なのだと関心仕切りです。
 意外なものは、冬のドイツの町並みを再現した陶器製の家々やちいさな人形です。
これらを組みあわせて、造るジオラマ?はなかなか見事です。
これがクリスマスとなにか関係があるのか?それともヨーロッパの有名なお土産なのか?たいへん興味があるところです。
きっと子供たちが寒い冬に家の中で、これを使って遊ぶ道具(おもちゃ)になっていたのか?

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このマルクト広場には「アーヘン大聖堂」があります。
マーケットに気を取られていましたが、これは世界遺産なのです。
そこまでは知っていたのですが、帰ってきて知れべたら、結構“大物”の世界遺産でした。

北部ヨーロッパ最古にして、カロリング朝ルネッサンスの傑作!
かのカール大帝が786年に建設を始めた宮殿教会です。
936年から1531年の間、約600年間、神聖ローマ帝国の歴代皇帝30人の戴冠式が執り行われて、たいへん由緒正しき教会です。
アルプス北部では、キリスト教徒にとってはならびなき巡礼の聖地だったようです。

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八角ドーム側から入ります。

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見事な天井の装飾、ちょっと他とは違う雰囲気が漂います。
これがカロリングルネッサンスの特徴なのでしょうか。
装飾に金色の唐草模様が細かく入り、ぱっとみはイスラム寺院の装飾のようです。

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そこを通りぬけると、「カール大帝の礼拝堂」と呼ばれる、八角のドームに入ります。
「8」という数字、調和と完全無欠を表すそうで、アラビア数字の形からこうなるのでしょうか?
日本の末広がりと似た発想です。

天井までの高さ32メートル、大理石の柱、聖人を描いた豪華な天井、窓を高い位置に配し日が差し込む様は、こっと神々しいことでしょう。
天井からぶら下がる豪華な燭台、なんとも独特の雰囲気をかもし出します。



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クリスマスだからか、マリア様もクリスマス仕様です。

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礼拝堂は時代を経て、いつつか造られていますが、ステンドグラスが美しいのはもちろんですが、天井がなんとも美しい。
このすっきしながらもなにか、やわらかなで落ち着いた装飾はみたことがありません。

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この礼拝堂は「ガラスの礼拝堂」と呼ばれるそうです。
冬至としては、前代未聞の27mのステンドグラスが使われています。
真ん中の後光が射すマリア様がなんとも荘厳な雰囲気。
そんなに有名で由緒ある教会だとは気がつかずに、見学してしまいました。
それが故に、ほかとなにか違う教会であるという感じは正しかった。
今度はクリスマスマーケットのついでではなく、しっかりと見ようと思います。
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