東濃 笠置山【1128m】

2007年3月9日(金)快晴!
東濃(東美濃)第二の高峰-笠置山に登る。
中央アルプスの西側、アルプス展望の絶好の展望地。
恵那からは富士山の様な秀麗な裾野をみせる独立峰。
花山上皇が京都の笠置山を偲んで歌を読んだのが由来。
この一体は花崗岩が侵食された巨石・奇岩が多く、山頂まではそれを縫うように登ります。
1994年その巨石群にペトログラフが発見され、古代史の重要な史跡となっている。
ピラミッドに見まがうばかりの岩石もあり、謎とロマンあふれる山です。
残念ながら、人工林が多く、林道開発も進む為、歩きを楽しむにはやや魅力不足。

笠置山
笠置山 全貌。
花山法皇が「眺めつつ笠置の山と名付けしは これも笠置くしるしなり」。と、京都の笠置山を偲んだ。
この写真は南側、東側の恵那方面からみると確かに笠を京都の笠置山に似ている。
一望千金展望台から恵那山(南ア)
登山道途中に“一望千金”展望台からの景色。
まだ早朝なので、朝もやにけぶる恵那と恵那山がさわやかに望めます。
その向うに南アルプスが少しだが頂を覗かせています。
大展望ではありますが、千金に価するかどうか。
階段と登山道
登山道はたいへんよく整備されています。
整備されすぎで、もう少し自然道な道がいいな。
笹と登山道
平坦な道は階段がありません。
あたりまえか! こんな道が自然で良いです!
ウサギの足跡もあり、こんな里山にもウサギはいるのだ。
巨石を縫う登山道
この山域は花崗岩の巨石・奇岩が多いのです。
ピラミッド型の巨石もあり、なかなかユニークな山域です。
とにかに多い。麓に博石館(石の博物館)や石の加工工場などもある。
 
おみたらし
9合目、おみたらし。
神様の恵みの水です。。
おみたらし自体は全国にあると思いますが、“山が水をお恵み下さる”ことによる自然と沸いてくる感謝の言葉なのでしょう。
 
山頂の笠置神社
山頂には笠置神社があります。
雨乞いの神様が祭ってあり、「落雷注意」の看板もあり。
雨乞いと落雷注意なにか相関関係があるのか。
これは謎です。
 
北側の岩と氷柱
今年は雪が少ない。
この山と低山とは言え1000m級で中央アルプスにも近いにも係わらず、今年はやっぱり少ない。
さすがに山頂の北側には氷柱ができていましたが。
 
ペトログラフ盃状穴
  ペトログラフ/Petorograph(=Petroglyph)です。
古代人の造った岩の彫り物のことです。
この山域にはこれも多い、縄文時代の神道とも関係があるといわれています。
古代史研究者には熱い研究対象のはず。
日本のみならず、世界ペトログラフ学会もあるらしい。
謎だらけ。
冬のブナ林
  山頂部分にだけブナ林があります。
やはり自然林はほっとさせてくらます。
したから見上げると、青空とブナの細い枝が独特の表情を見せてくれます。
巨岩と中央アルプス
    中央アルプスの絶好の展望地です。
山頂の巨石の上に座り、しばし眺めておりました。
この地で古代縄文人はなにを思い岩に彫り物をしたのか、展望だけでなく、謎とロマンがいっぱいの笠置山でした。

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