空と雲と山歩き>山歩き>開聞岳

開聞岳

2006年10月山歩き三昧の第五弾。
薩摩富士こと開聞岳。見事な三角錐。
標高は942mで決して高くはない。が、しかし
九州いや日本の南の玄関、錦江湾の入口にすっくと聳えている。
上部はトロイデ、下部はコニーデ型の二重式火山。
あまり知られていないが、2000年12月にも噴気が観測されている 活火山である。
2006年10月20日(金)。晴れ。
20年以上前、私が中国留学から船で帰国して時最初に見た本土の山。
60年以上前、私の父が終戦直後、中国から引上時に最初に見た山。
それぞれの思いで眺めるに価するそれはそれは美しい山。

海上(東側)からの開聞岳
海上から見た開聞岳。
海の門からきた“かいもん”説も頷けます。
もやっとしていますが、均整の取れた美しい形です。
昔は東南アジア・中国南部から日本に入った人は必ず見たでしょう。
私の父も中国から命からがら帰国し、この本土の美しいこの山を見たときは涙が出たと言っていました。
終戦間際、知覧からの特攻隊も最後にこの美しい山を見下ろし旅立ったという。
彼らは、最後は軍歌ではなく、美しい山里や青い空を歌った“もりのこみち”などを好んだらしい。ちょうどラジオが教えてくれた。
そう思って眺めると、ますます感激。
北側からの開聞岳
登山口は北側にあります。
この方角からは形が少し崩れます。
二重式火山の為、くびれぶぶんの上と下で山の成り立ちが違うのです。
登山道が螺旋状に山腹を巻きながら上っています。
ちょど北側から360度ぐるっとまわって山頂に着きます。
登るに従い、見える景色が違うという特異なルートです。
登りに2.5H、道も整備されており、登りばかりのちょっときついハイキングです。
下部の登山道
砂礫や岩(玄武岩)のゴツゴツした道が続きます。
樹木もうっそうとしており、あまり展望は利きません。。
朝の8時前から登っているので、まださわやかです。
秋の割りに、ここ数日、鹿児島は暑いので早い時間帯に登るのは正解。
長崎鼻を望む
途中途中で少しずつ景色を望めます。
ここは北側からぐるっと90度まわり、東側を望める場所です。
手前が長崎鼻。薩摩半島の最南端です。
ここからの開聞岳が一番美しいと言われているらしい。
その向うが大隈半島!本州最南端の半島です!
上部の登山道
6合目をあたりから足元の岩(安山岩)が変わります。
6〜9世紀にこの上部が火山活動によりできており、岩質も違う。
みちは相変わらず、右にゆっくり巻いている。
あまり展望は良くないが、隙間からみえる景色で位置がわかる。
たいへん自分の現在位置がわかりやすい山だ。
二週目
登山道が2週目にはりると山頂もマジカです。
標高は1000mに近くなれば、さすがに高度感が増します。
やはりこの蚊取り線香上、サザエ状の、螺旋状の山道はなかなかおもしろい。
最後の直登
9合目を過ぎると大岩だらけとなる。
その代表がこの岩とはしご。
はしごの間隔が短すぎて登り難いのです。
ロープだけで良いと思うのですが。
山頂 942m
大岩がごろごろする山頂。
りっぱな方位や案内図もある。
大学生でバイクで日本一周をしているお兄さんに写真を撮ってもらう。
登山口と池田湖を望む
山頂から南側に登山口と池田湖。
登山口(手前の市芝生あたり)は真下に見えます。
富士山同様、山頂に近づくほどに傾斜が急になるので、上からみると、断崖絶壁の様で少し怖い。
上部には池田湖。
九州最大(周囲13Km!?)のカルデラ湖(水深233m!)で、この開聞岳の噴火活動で出来ています。
麓には“砂むし”で有名な指宿温泉もあり、やっぱりここは火山なのだ、それも活火山。

南〜東側パノラマ

南側(池田湖)〜東側(枕崎・太平洋)側のパノラマです。
この近辺に1000m級の山がないことが良くわかります。
それが故に、低いながらも、たいへん目だった独立峰なのでしょう。
本土最南端にある美しい独立峰が故に、さまざまな思いで皆は眺めるのです。


▲←空と雲と山歩き トップへ