大日ガ岳

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美濃の最深部、加越山地の主峰の一つ。1709m。
2007年5月27日(日)。黄沙&晴。
古くからの信仰の山、白山を開いた泰澄が数日を費やし頂上に至る時、夢の中に大日如来が現れたので、この名前を命名し開山した。
ダイナランドスキー場を使う最短ルートを取るが、スキー場の登りは辛い。
しかし、その後の自然林(ブナ林)は良かった。
白山の眺望は最高の山。

大日ガ岳 登山コース鳥瞰
スキー場の登りで約1時間、傾斜は結構きつい。
自然林は尾根道で約1.5時間、傾斜はゆるやかとなる。
ダイナランドスキー場
取り付きはスキー場を約1時間かけひたすら登ります。
木陰もなく、傾斜もそれなりで、結構ハードな始まりです。
駐車場には管理人のお兄さんがいます。。
山登りは100円、山菜取りは1000円、登山届けを書きます。。
スキー場の花
スキー場は味気ない、なんといっても自然でない。
雑草は生えるが、目に付く花はおもしろくないしあまりない。
やたら目立ったこのキク科の花。
登山口
1時間弱で登山口となる。
この舗装道(右)を最初は歩いてしまい、間違いに気がついた30分はロスした。
左側の踏み跡が登山道であった。
そんなの案内がないとわからない。
振り向けは鷲が岳
登山口から振り返る(東側)、眼下にひるがの高原や牧歌の里、鷲が岳(1672m)も見えます。
去年の5月に残雪の鷲が岳を登ったことを思い出だす。
黄沙で少し霞がかかっています。
ブナ林
ここから深山の雰囲気です。
新緑のブナ林をゆるやかに登ります。
新緑とブナ林、1500mあたりでさわやかです。
やっと思った通りの山道になってきたので、深呼吸、深呼吸。
四十雀や鶯が鳴き、本当にさわやかです。
スキー場道とのギャップに愕然とします。
アカモノ?イワナシ
自然林に入ると植生も豊かになります。
アカモノ?でしょうか。ツツジ科で深山・高山に生える常緑小低木。
小さい、写真を撮るのに本当に苦労します。
マイズルソウ?
葉っぱからするとマイズルソウ(舞鶴草)でしょうか?
葉脈の曲がった様子から鶴が羽根を広げた姿に似ているところが由来だそうです。
この小さい葉っぱの群落がブナ林の足元に広がっていました。
踏まないようにあるくのがたいへん。
サンカヨウ
この日、一番感動した花はこのサンカヨウ。
深山に生える多年草です。
花期も5〜7日と短く、いいタイミングで遭遇しました。
白い小さな可憐な花、逆に葉っぱは粗忽で大きい、葉につやがあり食べたらとてもおいしそうでした。
決して、街の花屋さんでは扱わなそうな、このアンバランスな感じがこの深山の雰囲気にたいへんマッチしていました。
帰り道、おねえさんやおばさんが「かわいい」と人気を博しており、「もっと上にもさいていましたか?」と聞かれた程です。
タムシバ
同じモクレン科のコブシと違い花の下に葉はない。
温帯の山地、特に日本海に多く、高さは3〜9mになる。
このばさっとした感じがなんとも、風になすがままに姿を変えるこの姿が良い。
最近、日本海側に近いかたとブログをよく読むのでこの木が良く出てきます。
古木を乗り越え
途中、古木も乗り越えます。
小さく丸い葉っぱ(ツバキ科)の古木だろうか。
大日ガ岳を望む
登山道から約1時間で前大日岳を越えます。
山頂は目前に迫って見えます。
大日ガ岳と白山

山頂が近づくと右手奥に白山連峰(別山)などが見えてきます。
振り返れば尾根道

振り返ると長大な尾根道が続きます。
この山頂はそれほど特徴的ではないのですが、尾根筋をみているとこの山容がいかにおおきなものかがわかります。
鎌が峰を望む

山頂左側に鎌が峰が見えます。
桧峠から水後山を経由、大日が岳ルートです。
相当長い尾根道のアップダウンが続きそう。
白山連峰を望む

白山連峰が近づきます。
北側の白山は至近距離(20Km)です。
白山連峰はまだまだ雪をいただき、霊山の威厳があります。
大日ガ岳 山頂

山頂には大日如来が鎮座なさっています。
大日如来の意味はヴィルシャナ「光り輝き、遍く照らす」の意味。
泰澄は越前から何日かけて歩いて来たのだろう。
今日の天気の如く、太陽が光り輝いていたのでしょう。
昨今、麓はスキー場やリゾート開発が進み、こうも簡単に登頂できる。

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