夕日の壮観 朝日の荘厳

【夕日の壮観 朝日の荘厳】

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■私版「山がくれた百のよろこび」16■
 夕日の壮観 朝日の荘厳 

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夕日に染まる八ケ岳、編笠山から蓼科山まで夕日に染まり、あまりに美しい。
主峰の赤岳をはじめ西側からが冠雪した山頂部を染め上げる、陰影まで美しく。

ここは、美ケ原 王ケ頭、日本百名山の一つ、標高2,034m。
山頂にホテルが立つ、ここに泊まれば、100名山の内の41座が見えるらしい。
なかなか、冬の高山の山頂に気軽に宿泊することはできないが、ここは数少なくそれができる場所。

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南アルプスは南にみえる。
やはり、夕日で西向きに面を向ける主峰の北岳や間ノ岳など3000m級の山々が夕日に映えて、美しい。
冬の澄んだ空気感で、体がピリッとしているので、見える景色も引き締まって見える。

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こうやって、夕日はこの季節、御嶽に沈み。この「壮観な夕日のドラマ」が終わる。

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夜明け前、白々と空の色が変わり始める瞬間が良い。まさに刻一刻と色合いが変化する。
ホテルは夜明けの1時間前からコーヒーを淹れてくれるありがたいサービス。
濃紺から紺、黄色を帯びて赤に秒毎に代わるその美しい変化は素晴らしかった、本当に美しい。

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夜明け前 美ケ原の東側は雲海となり、強風でもあったので、海がざわめく。
波打つ雲間に富士山が見え隠れ…

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蓼科山の東側から太陽が頭を出した。
だれもが、「おぉ」と小声で感嘆の声を本能的に出す。
すべての生命の下、この太陽の光と熱なくしては、地球の生物は存在できない。
そのことを本能で感じ取れる、そんな風に思わせる、山で見る朝日。
宗教的な意味をこめれば、ご来光。

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夜明けの光は、今後は北アルプスを照らし、
「モルゲンロード」という現象となる… なんとも表現のできない美しい 厳かな
神々しい 景観。 「朝日の荘厳」がふさわしい。


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朝日と夕日は、太陽が沈み昇る…そんな現象にすぎないが
特に白い雪山と澄んだ空気を背景に、見せてくれるこのドラマは
まさに、壮観な夕日と荘厳な朝日と呼ぶにふさわしい。

家族全員で見たこの景色、皆、一生 忘れないだろう。

誰もが感動する まちがいなく… 
この大自然の躍動を初めてみれば、どんな悩みを持っていても、たとえ一瞬とはいえ、まちがいなく感動する、まちがいなく…
2018年12月16日訪問 22日〈記〉


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